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2017/6/20 20:00

ついにFacebookが「テロ関連コンテンツの排除」を発表! しかしユーザーの反響はイマイチ!?

昨今、テロリストを育てるのに一役買っているツールのひとつが、インターネット。「自分の不遇は○○のせいなのかもしれない」というささやかな疑念を確信に変えるような情報がネット上にはあふれています。憎しみを共有して孤独を癒し、過激な思想にのめりこんでしまう例は後をたちません。

 

このような事態を踏まえ、6月15日、アメリカのFacebook社がテロに関連したコンテンツを排除するための取り組みを強化すると発表し、大きなニュースとなりました。取り組みの内容や海外での反響はどのようなものだったのでしょうか?

 

Facebookがテロ関連のコンテンツ削除していくと発表

心の中に孤独や不満がドロドロとうずまいているとき、SNSを通じて「不遇がむくわれる方法」やテロリストグループの宣伝文句やコンテンツに吸い寄せられてしまう人は少なくありません。

 

彼らのjなかには、テロリストの勢力圏に足を踏み入れたこともなく、インターネットを通じてテロリストとして育てられるホームグロウンタイプも見受けられます。

 

そういった事態を防ぐには、テロ関連のコンテンツやコミュニティとの接触を回避させること、集団化させないことが、ある程度有効だと考えられます。

 

Facebook社は6月15日の自社のホームページで、この取り組みを人工知能技術、つまりAI技術を用いて実行していくと表明。ユーザーがテロリストのコンテンツに触れる前に発見し、削除するために、ISISやアルカイーダといったテロ組織に対抗する技術に焦点を当てていることを明らかにしています。

 

Facebookから発表された取り組みの一部は、以下の通りです。

 

●画像照合技術により、テロリストの写真や動画のアップロードを防ぐ

●テロリズムを支持する文章を、学習機能のある分析技術を用いて発見する

●アルゴリズムを用いて、テロに関連していると特定され削除された複数のアカウントとつながるアカウントを発見する

●削除後、偽のアカウントで再登録されるのを防止する

●150人のテロ対策の専門家チームの配備する

 

これまでFacebookは、20億人もの利用者がいるプラットフォームにおいて、安易に技術的な解決策を提示することに慎重な姿勢を貫いてきたといいますが、取り組みの内容を詳細に発表していることから、この問題に真剣に取り組んでいることがうかがえます。

 

AIによるテロ取り締まり発表に関するユーザーの反響

とはいえ、ユーザーの声は辛らつ。歓迎する声もあるものの、皮肉を含んだコメントが多く見られます。

 

「お願いだからFacebookはアメリカの政治的なプロバガンダもブロックしてくれよ」「トランプのナンセンスな主張の拡散も防げないのか?」「憎しみに満ちた極右の声も削除して」といった自国での不満や「ウケを狙ってやってるだけだろ」といった批判的な声も。

 

インターネットでは、ほめ言葉より、けなす言葉がウケる空間。英断を下したように見えるFacebookに厳しい言葉が投げかけられています。

 

たとえば、「シリコンバレーの天才たちがテロを防げるとは思えない」「友達や家族の投稿を見る場所だったのに、最近つまんないコンテンツや広告であふれててウンザリ」「誰がAIをプログラムするんだよ」「遅すぎるだろ」など。

 

文学研究者の故エドワード・サイード氏は、9.11のテロの直後、「政治的なメッセージのないテロ活動、無分別な破壊からなる新しい世界が到来した」と述べていますが、その言葉の通り、現在のテロは、憎しみのはけ口や暴力の色合いが濃くなりつつあります。

 

テロ対策や、その取り組み内容を明らかにすることは、企業の利益に直結するものではないことは確か。テロリストを生み出す背景は複雑さを極めますが、過激思想の拡散や接触の機会を減らすことはいま、Facebookができる最大限の取り組みといえるのではないでしょうか。

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