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2016/4/12 7:00

フリーランス実態調査を発表! 「自由」に対するアメリカ人と日本人の違いとは?

クラウドソーシングサービスを行う「ランサーズ」は、特定の企業や団体、組織に専従しないフリーランス事情を調査した「フリーランス実態調査2016年版」を発表。今年は働き方を自ら選ぶフリーランスの数が1064万人に達し、2015年と比べると17%も増加していました。

 

アメリカでは「収入」、日本では「自由」を重視

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その45%が「自由な働き方が出来ることがモチベーション」だと回答しており、フリーランスとしての働き方に関心をもち、実際に行動している人が多いことが明らかになりました。米国が5300万人から5400万人と1年で2%の増加率であるのに対し、日本ではそれを上回るスピードでフリーランスが増えています。

※調査は2月14~18日、2015年に仕事の対価として報酬を得た全国20~69歳の男女3000人を対象に調査したもの

 

「ランサーズ」は、フリーランスのタイプを全4種類に分類。常時雇用がベースで副業のフリーランスの仕事をこなす「副業系すきまワーカー」、雇用形態に関係なく複数の企業の仕事をこなす「複業系パラレルワーカー」、特定の勤務先がなく独立した「自由業系フリーワーカー」、個人事業主または法人経営者の「自営業系オーナー」とに分類しています。特に「複業系パラレルワーカー」の数が2015年に比べて3倍近くと急増しているのが目立つとしています。

 

オンライン化

注目すべきは、オンラインで働くフリーランスが150万人となり、その割合が12%から15%と増加していること。米国でもフリーランスのオンライン化がこの1年間で42%から51%と急増しており、日本でもこのオンライン化の波は続いていくものと考えられます。

 

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また、米国のフリーランスは「収入」をモチベーションに上げることが多い一方で、日本は、45%の人が「自由」な働き方を求めてフリーランスになっていることが分かりました(上)。その一方で、53%の人がフリーランスになることへの障壁として「収入の不安定さ」、「社会的信用のなさ」を挙げています。

 

障害

終身雇用制度が根づいていない米国は、実際は3人に1人がフリーランスといわれています。「自由」であることは前提であり、わざわざモチベーションとするほどではないのかもしれません。反対に、フリーランスが少数派で、未だに企業の束縛が根強く残っている日本では、「自由」はまだまだ貴重な要素。ただし、フリーランスの「収入の不安定さ」「社会的信用のなさ」を障壁に思う人々が半数を超えていることから(上図)、会社員に息苦しさを感じつつも、フリーランスに踏み切れないといったジレンマを抱える人は多いようです。

 

【URL】

ランサーズ http://www.lancers.jp/

フリーランス実態調査 http://www.lancers.jp/magazine/25809