ライフスタイル
2018/5/1 21:16

犬猫を室内飼いするには? ペットと快適に暮らせる家づくり

ペットとの暮らしは、いつでもわたしたちの心を癒し、支えてくれます。ペットがいると自宅で過ごすのが楽しくなり、休日のお出かけや散歩を通して世界が広がったり、心を満たされたりする方は多いでしょう。空前のペットブームである今、特に都心の住宅事情から、犬も猫も室内で飼うことが一般的となり、ペットが室内で快適に過ごせるようなマンションや設備やアイテムが充実しています。

 

今回は、ペットの住宅事情にくわしいペットホームウェブの有瀧さんと中根さんに、室内でのペットの飼い方やおすすめのペットグッズ、ペット可賃貸の選び方など、ペットと家にまつわるあれこれを伺いました。室内で飼えるペットと言ってもさまざまですが、ここでは室内で飼える小型犬と猫に焦点を当てています。

 

犬を室内で飼うときに大切にしたい3つのポイント

1.室内犬を飼うときは床への対策が必須!

犬を新たに迎えるときに、サークルやベッド、食器などを揃えるのはもちろんのことですが、室内で飼うときに必ず考えてほしいことがあります。

「もっとも必要なのは、フローリングへの対策です。犬の足先は爪で地面をグリップする構造のため、どうしても床を傷つけてしまいます。とくに、小型犬は遺伝的に股関節や膝蓋骨が弱いため、ラグやタイルカーペット、クッションフロア、コルクマットなどを敷き、滑りや衝撃から守ってあげる必要があります。お部屋全体でなくてもいいので、犬が遊んだりくつろぐ場所、通り道に敷いてください。階下などへの騒音防止にもつながります」(ペットホームウェブ・有瀧さん)

 

【対策】ペット用のタイルカーペットを使う

「フローリングのペット可賃貸に入居された方におすすめなのは、裏に吸着加工がされたペット用タイルカーペットです。必要な部分に置くだけで固定でき、ペットが汚したところだけ外して洗えます。さまざまな色があるのでインテリアに合わせてみては? 2色使いなども楽しいですよ」(ペットホームウェブ・中根さん)

 

【おすすめアイテム】

東リファブリックフロア
「アタック270 キャンバスファイン」
6500円/㎡ 1040円/枚  全14色 40cm角
「スクエア2400 ソワレ」
8000円/㎡ 2000円/枚 全9色50cm角
東リ(広報企画部)Tel:06-6494-6605
https://www.toli.co.jp

 

2.きちんとしつけをする

どんな犬にもしつけのトレーニングは欠かせませんが、マンションなどの集合住宅で暮らす室内犬には、室外犬に比べてより多くのトレーニングが必要となります。

「マンションなどで暮らす犬には、トイレのしつけや無駄吠えさせないトレーニングが必要です。これはご近所と良好なおつきあいをするための、必須事項といえます。また、廊下やエレベーターでほかの住人に吠えたり、飛びつくといったトラブルを避けるためにも、どんなときでも犬をコントロールできるように、犬との信頼関係を築きあげておくことが重要です。日ごろから犬としっかりコミュニケーションをとって、犬に信頼される飼い主になってください」(ペットホームウェブ・中根さん)

 

【対策】用途別に部屋を3つに分ける

「自由奔放に広い家の中を駆けずりまわることが幸せのように考えがちですが、安心して寝る場所(クレート)、トイレをする場所(サークル)、遊ぶ場所(サークルや部屋の一部)という3つに分けておくのが、犬の安心につながります。クレートもサークルもつい大きいものを買ってあげたくなりますが、必ずしもそうではなく、くるくる回って丸くなって寝る、あるいは、トイレをするのにちょうどよいサイズか、少し狭いぐらいのほうが落ち着くのです」(ペットホームウェブ・有瀧さん)

 

【おすすめアイテム】

・ペットが安心して眠れるキャリーバッグタイプのクレート

リッチェル「キャンピングキャリー」3サイズ展開
4320円〜8640円
https://www.richell.co.jp/shop/pet/detail/58381/58391

「室内でも、車移動にも使えるので、犬も安心して眠れます。洗いやすいのがポイントです」(ペットホームウェブ・有瀧さん)

 

・お掃除しやすいサークル

リッチェル「ペット用 お掃除簡単サークル」3サイズ展開
1万800円〜2万7000円
https://www.richell.co.jp/shop/pet/detail/89201

「柵が床になる受け皿よりも外側なので、柵が傷みにくく、お掃除もラクでおすすめです。受け皿が木枠で柵が受け皿の中に入る商品は、トイレのはみ出しで木枠が傷んで匂いを消すことが難しくなりますので、注意しましょう」(ペットホームウェブ・有瀧さん)

 

3.肥満させないように管理する

最近、獣医師の間でとても問題になっているのが、犬の肥満だとペットホームウェブの有瀧さんは言います。肥満の原因の多くは、飼い主による食事やおやつの与えすぎによるもので、犬も人と同じように肥満から生活習慣病が引き起こされてしまいます。当たり前のことですが、飼い主がきちんと良質なフードを選び、適正な分量を与えて飼育することが、飼い主の義務と言えるでしょう。

 

【対策】規則正しい生活リズムをつくる

「室内で飼育する小型犬にも、きちんと食事の管理をしてあげることが大切になってきます。人間の食べる塩分の強いものを与えたり、かわいいからと言っておやつを頻繁にあげたりすれば、当然肥満や病気の原因につながります。また、人と同じで毎日のリズムをつくって過ごすことも、ペットにとって必要です。食事の時間、散歩の時間、と時間割を決めて習慣化することでストレスを軽減できます。なるべく毎日同じ時間に同じことをするスケジュールを決めてあげましょう」(ペットホームウェブ・有瀧さん)

 

以上、ここでは犬を飼うときのポイントをまとめましたが、続いて、目下大ブームの猫。

 

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