ライフスタイル
2018/5/1 21:16

犬猫を室内飼いするには? ペットと快適に暮らせる家づくり

「ペット可」の賃貸物件を探すときの注意点

1.そもそも「ペット可」でない物件ではペットを飼育できない

室内でペットを飼いたい、と思っても、賃貸物件はペットが飼える物件でなければ、もちろん飼うことができません。ペット可でない物件でペットを飼った場合、ペットを手放すか、貸主から提示された期日までに退去しなければならなくなりますし、場合によっては違約金を請求されることもあります。ペットを飼うときには、その物件が「ペット可」であることが必須です。

 

2.「ペット可」の注釈をよく確認する

インターネットでペット可賃貸を検索していると、「ペット可」とだけ記載された物件と、詳細欄などにペットの条件が書いてある物件があります。《小型犬一匹まで、小型犬二匹まで》などの記載がある物件は、そのほかの中型犬や大型犬、そして猫は飼ってはいけない、という意味です。「ペット可」とだけ記載された物件は、あえて詳細を記載していないことも考えられます。

 

「じつは少し前の時代は、賃貸物件でペット可というと、小型犬1匹だけ、という認識でした。猫は爪とぎの習性と強烈なオシッコのにおいから、賃貸物件のオーナーさんにいやがられる存在だったのです。しかし、猫砂が改良され、猫の爪とぎを防止する方法や飼育マナーが広まると、猫へのイメージを改める賃貸オーナーさんが増えてきました。猫OKのペット可賃貸は増えつつあります。猫と暮らせるペット可賃貸をお探しの方は、詳細欄に猫可や猫1匹まで、などの記載がある物件をチョイスしてください」(ペットホームウェブ中根さん)

 

3.ペットが住みやすいお部屋はペット目線で探す

・犬や猫が落ち着けるエリアであること。車が多い道沿いや繁華街はNG!
・カーペットやクッションフロアの物件で探すのもおすすめ
・家の中でペットが落ち着いて眠れ、排泄できる場所を確保できる間取りであること
・ペットがほとんどの時間を家で過ごすこと、留守番させることを考えたお部屋探しをする→風通しを考えた立地と間取り、夏の暑さを想定してマンション最上階や南向きは要注意
・周囲に安全で快適に散歩できる大きな公園や川沿いなどのスポット、コースがある
・若い猫を飼う場合は、上下運動ができるロフト付きやメゾネットの物件もおすすめ

 

「ペット可」の賃貸物件で暮らすときの注意点

1.「ペット可」であってもマナーは守る

「ペット可」のマンション、ペット可住宅にはペットと暮らしていない人も入居しており、なかにはペットが苦手だったり好きでない人が住んでいる場合もあります。そのため、どうしてもトラブルが起こりがちです。その点、ペット共生型の集合住宅は、ペットと暮らす人だけが入居しているのでトラブルは少なく、安心してペット暮らせる物件といえます。また、ペット可物件であっても、フローリングの床をペットの爪から保護しないで使っていたり、壁紙が猫の爪とぎでボロボロだったり、においが染みついてしまったりしていると、床材や壁紙の張替えとなり、原状回復費が高額になってしまうので、きちんと対策をしながらマナーを守って住みましょう。

 

・「ペット共生型物件」という選択
ペットと住める物件のなかには、「ペット共生型」と呼ばれるペットのための施設や設備の整えられた物件があります。ペットと居住者のことを考えて作られており、そのほとんどがペット用カーペットやペット用クッションフロア仕様になっています。
一般的なペット可賃貸では、猫用の設備がある物件はほとんどありませんが、猫専用賃貸にはキャットステップ、キャットウォーク、猫トイレ置き場、くぐり戸、猫の脱走を防止する二重扉や窓柵、猫の爪がひっかからない腰壁などの設置された共生型の物件もありますから、ペットが気持ちよく過ごせる部屋を探してみましょう。

 

・戸建への住み替えを機にペットとの暮らしをスタート!
ペットと一緒に長く住むことを考えると、戸建て住宅への引っ越しを考える方も多いでしょう。大和ハウスからは、賃貸住宅の管理運営を行う関連会社、大和リビング「D-room」の入居者向けに、ドッグハウスやドッグランを備えた分譲住宅が販売をスタートしています。

↑プロダクトデザインを手掛けるクオリクスと大和リビングが共同開発した、オリジナルドッグハウスとミニドッグランを標準搭載

犬小屋付き賃貸併用分譲住宅「SEJOUR DD-1」http://www.daiwahouse.com/about/release/house/20180308095332.html

 

2.騒音には特に注意する

室内で一緒に過ごしている間は無駄吠えがなくても、外出して、犬だけでお留守番のときが課題となるケースも多くあります。

「たとえばFurbo(下部参照)という、スマホで遠隔操作をしておやつをポーンと出す機器などは、外出の多い方におすすめです。カメラつきで音声のやり取りもできるので、コミュニケーションを図りながら、おやつをあげることができるので人気です。また、慣れるまでは遠隔カメラを活用して、お留守番がちゃんとできているか確認してみることをおすすめします。インターフォンの音が無駄吠えのきっかけになるケースも多いので、普段から音に慣れるようなトレーニングもしておきたいものです。騒音問題は、ペットに限ったことではなく、集合住宅の大きな課題です。犬だから吠えるのが当然と考えるのではなく、できることをしましょう」(ペットホームウェブ・有瀧さん)

 

【おすすめアイテム】
・遠隔操作でおやつが出せるコミュニケーションツール

Furbo「ドッグカメラ」2万7000円
https://shopjp.furbo.com/
問い合わせ先 hello.jp@furbo.com

「お留守番中のペットを見ることができるカメラですが、ペットが吠えたり寝起きしたりすると、スマホにアラートが出て確認できたり、遠隔操作でおやつをあげることができます」

 

ペットとの生活は楽しいことや癒されることもたくさんありますが、飼い主がすべきことも多くあります。お部屋に一番長くいるのはペットですから、ペットが快適にストレスなく過ごせるように考えて飼いましょう。

 

※価格はすべて税抜です

 

【プロフィール】

ペットホームウェブ https://www.pethomeweb.com
「ペットを飼っているみなさんが、引越し先を探すのに苦労している現状を変えたい!」という思いからはじまった、ペットと住まいの総合情報サイト。ペット可物件の検索では、業界最大掲載数の全国約27万件のペット可賃貸から、大型犬・中型犬・小型犬・猫からの絞り込みができます。

 

監修=ペットホームウェブ 取材・文=吉川愛歩 構成=Neem Tree

 

何気ない日常を、大切な毎日に変えるウェブメディア「@Living(アットリビング)」

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