ボカロとは、ヤマハが開発した歌声合成技術および、その応用ソフトウェア。ボカロで合成した楽曲には、クセになるような独特の響きがあり、新世代の楽曲として10代を中心に絶大な人気を誇っています。そんなボーカロイド曲で勉強ができる、史上初の参考書が発売されました。
超豪華ボカロPが結集し何度も聴きたくなる曲に仕上げた
発売されるのは、中学生向け学習参考書「MUSIC STUDY PROJECT ボカロで覚える 中学歴史」「MUSIC STUDY PROJECTボカロで覚える 中学理科」の2冊。本体価格は各1600円+税(音楽CDつき)で、発売日は4月22日です。
ボカロPとは、ボカロの作曲や編曲などを行う人。超豪華ボカロP陣と学研のコラボによって実現したのがこのプロジェクトです。
ボカロPたちは、学研が提供した参考書や資料を片手にオリジナルの歌詞を考案。「この用語はテストに出やすいので入れてほしい」といった編集部からの要望や修正のやり取りを何度も重ねつつ、「ボカロ曲としても何度も聴きたくなるような良い曲に仕上げる」という意気込みで楽曲制作を行い、それぞれの個性を発揮した20曲の楽曲が完成しました。
先行公開された動画が「クオリティ高い」と大反響
すべての収録楽曲には、PV(プロモーションビデオ)風のオリジナル動画が用意されており、インターネット経由で視聴が可能です。発売に先駆け、4月15日にYouTubeとニコニコ動画に試聴動画(全20曲)を公開したところ、「なんだこれ…!?」「無駄にクオリティ高ぇ…」「メンバーが豪華すぎww」「これは覚える!」などのコメントやツイートが相次ぎ、大きな反響を呼びました。
なかでも、収録曲の一つ「縄文炸裂ガール」のフルバージョンがYouTubeとニコニコ動画に公開されると、その翌日にはニコニコ動画で再生回数7万回を突破しています。
↓全20曲が試聴できる動画。全曲オリジナル映像となっています
↓人気の「脳漿炸裂ガール」を作者本人が替え歌にしたことで話題を呼んでいる「縄文炸裂ガール」のフル映像
書籍は発売前にもかかわらず、Amazon.co.jp®の「中学生の社会」「中学生の理科」カテゴリでそれぞれ1位を獲得(4/17・4/18)。また、4月19日時点では、Amazon.co.jp®書籍総合ランキングの「教育・学参・受験部門」で 1位、2位を独占という人気ぶりを見せています。
若い世代の勉強離れが叫ばれている昨今ですが、本品なら苦手を克服できるどころか、ノリノリで勉強できることは間違いありません。それにしても、「科学」「学習」や「学研まんが ひみつシリーズ」などの紙媒体で教育をリ ードしてきた学研が、ネットとデジタル音声を駆使する教材を出すとは……。
ただし、本品は、“若い世代に少しでも歴史、理科に興味を持ってもらいたい”という熱い思いから作られたものだとのこと。時代が変わり、機器や仕組みは変わっても、“楽しんで勉強してもらいたい”という気持ちは「学習」や「ひみつシリーズ」と何ら変わりはないようです。「794ウグイス平安京」などもしっかり歌詞に入っており、ベースにあるものは同じだと実感できる点でも興味深いですね。
学研プラス http://gakken-plus.co.jp/
ボカロで覚える 中学歴史 http://hon.gakken.jp/book/1130440100
ボカロで覚える 中学理科 http://hon.gakken.jp/book/1130449500