アウトドア
2018/8/17 20:00

最高の「アウトドア飲み」が楽しめる「4つの達人ワザ」

これからの季節、アウトドアに出かける人も多いはず。炭酸の効いた缶チューハイやレモンサワーをはじめ、キャンプやバーベキューで飲むお酒は格別ですよね。とはいえ、設備が整った室内と違い、アウトドアでおいしくお酒を飲むには、いくつかのコツがあるのをご存じでしょうか? 今回は、アウトドアの達人である菅井志門(すがい・しもん)さんにお願いし、賢い冷やし方からおいしく楽しむための食器、カンタンおつまみまで、目からウロコの4つのワザを教えてもらいます!

※こちらの記事はもっとお酒が楽しくなる情報サイト「酒噺(さかばなし)」から転載しています

 

【教えてくれたのはこの人!】

菅井志門さん

野遊び好きな父親の影響でアウトドアにハマり、若いころから自転車・バイク旅行・登山などに没頭。いまでも年30泊はキャンプをして過ごす。

 

達人ワザその1

凍らせた水のペットボトルや冷凍枝豆を保冷剤代わりに使おう!

まずは冷えたお酒を楽しむのに欠かせない、クーラーボックスの使い方から教えてもらいます。よく、クーラーボックスの氷に塩をかけて融点(溶ける温度)を下げ、急冷するテクニックが紹介されますが、氷が速く溶けるので、長時間の保冷が基本のキャンプではあまりおすすめしないとのこと。

 

「普段クーラーボックスに入れるのは、少しの保冷剤と凍らせたペットボトル。水は入れません。2泊3日のキャンプの場合は、40Lサイズのクーラーボックスで飲み物を冷やすのですが、2Lのペットボトルの水2本を凍らせたものと、保冷剤1個で滞在中の飲み物は十分冷たいまま楽しめます」(菅井さん)

↑2Lの水を凍らせた状態。クーラーボックスのサイズが小さい場合は、ペットボトルのサイズを小さくしてもOK

 

氷と塩で急冷する方法の場合、確かに短時間でキンキンに冷えるのですが、大量の塩が必要になるため荷物が増えてしまいます。その点、水を凍らせたペットボトルなら、溶けたあとの水はお酒を飲むときのチェイサーや料理に活用できるので、まったく無駄にならないんです。

 

さらに、菅井さんが保冷剤として活用しているのが「冷凍枝豆」。これなら飲み物を冷やすだけでなく、お酒のおつまみにもなるので一石二鳥ですね。荷物を減らしつつも効率よく冷やす方法を考えることも、キャンプの醍醐味といえるかもしれません。

↑冷凍枝豆を保冷剤として使うのもアリ。同じ要領で、キャンプで使う冷凍食品を詰めてもいいでしょう

 

もっとお酒にまつわるお役立ち情報を知りたいなら「酒噺(さかばなし)」へどうぞ!

 

達人ワザその2

保冷剤の配置を工夫し、地熱が伝わらないようにしよう!

↑ひとつの保冷剤を使う場合は、両面に飲み物が接するようにしておくと、効率よく冷やせます

 

また、冷やしたいものの上に保冷剤を載せる人がいますが、これはNG! フタの開閉で外気に接するので、保冷剤が溶けやすくなります。できるだけ保冷剤は缶の間に仕込むようにしましょう。

 

また、保冷剤を新聞紙で包んでおくと、長持ちするのでおすすめ。飲み物を覆うように上から断熱シートを載せるのも、冷たさをキープするひとつの手です。

 

もうひとつ、少しでも地熱が伝わらないよう、クーラーボックスを直接地面に置かないこともポイント。菅井さんはニトリの「折りたたみ式 キッチンラックNT 積み重ね棚」(サイズM:実勢価格514円、サイズL:実勢価格616円)を持参し、その上にクーラーボックスを載せて地面から浮かせておくのだとか。

 

もっとお酒にまつわるお役立ち情報を知りたいなら「酒噺(さかばなし)」へどうぞ!

 

達人ワザその3

壊れにくく、リーズナブルでも絵になる食器を揃えよう!

キャンプといえば、その場で捨てられるようなアルミや紙のお皿やコップを使う人も多いですね。しかし、菅井さんはそこにもこだわりがあるそうです。

 

「使い捨てのお皿やコップは便利ではありますが、見た目がイマイチ。少しでも見映えのいいものを使うことも、お酒や料理をおいしく楽しむコツです。私はニトリの木皿やダイソーのステンレストレーなど、リーズナブルで使い回せるものを愛用しています。これなら軽量で割れないので、自宅に手軽に持ち帰れますから。あとは、男心をくすぐるナイフも外せないアイテムですね。食材を切ったり、取り分けたりするときに絵になります」(菅井さん)

↑ニトリの木製の角皿は実勢価格1枚699円、ダイソーのステンレストレーは実勢価格1枚108円

 

↑OPINEL(オピネル)の「ステンレススチールNo.8 トレッキング(ナチュラル)皮紐付」は実勢価格3240円。刃を収納して安全に持ち運べます

 

実は菅井さん、テントはしっかりしたものを使うというこだわりがあるのですが、食器やカトラリー(ナイフ、フォーク、スプーンなど)についてはコスパの良さをもっとも重視しています。「お金をかける道具」と「お金をかけない道具」でメリハリをつけるよう心がけているのだとか。

 

ちなみに、カトラリー類は無印良品の「ポリプロピレン頑丈収納ボックス」(小:実勢価格1290円)に入れるのがおすすめ。シンプルな見た目に加え、イスとしても使えるのもポイントです。

 

缶チューハイやレモンサワーは缶のまま楽しんでもいいですが、こだわりのグラスに注いで飲めばさらにおいしく感じるもの。とはいえ、アウトドアで使うグラスは壊れやすいものを避けなければなりません。

↑実際に菅井さんが愛用中のグラスたち。左から順に、コールマン「アウトドアワイングラス」(実勢価格1,058円)、コールマン「アウトドアオールドファッショングラス」(実勢価格1058円)、スノーピーク「チタンシングルマグ300」(実勢価格1868円)、クイジーヌ・ハビッツ「純銅製タンブラー2個セット マット&ブラウン」(実勢価格1万800円)

 

その点を踏まえて菅井さんが愛用しているのは、コールマンのアウトドア用のグラス2種とクイジーヌ・ハビッツの純銅製タンブラー、スノーピークのチタンシングルマグ。コールマンのグラスは壊れにくく見た目がいい点、純銅製タンブラーは割れることがなく、飲み口が冷たくなる点、チタン製のマグは軽量で保温性が高い点がお気に入りだそうです。

↑純銅製タンブラーは熱伝導率が高く、冷たいものはより冷たく感じられます

 

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達人ワザその4

携帯に便利&無駄にならない缶詰おつまみを覚えよう!

おいしくお酒を飲むには、おいしいおつまみも必要。そこで活躍するのが缶詰です。なんといっても携帯&保存に便利ですし、使わずに持ち帰っても傷むことがないので、缶詰料理を覚えておくと、キャンプで重宝するんです。なかでも菅井さんがキャンプでよく作る缶詰料理は、「サバ味噌缶の千切りキャベツ和え」と「バターコーン」。

 

「サバ味噌缶の千切りキャベツ和え」は市販の千切りキャベツにサバ缶の中身を載せるだけ。「バターコーン」は、コーンの水煮缶の中の汁を捨てずに、バターと塩コショウをかけてバーベキューの網に載せるだけで完成します。

↑サバ味噌缶の千切りキャベツ和えは、サバとキャベツを思いっきり混ぜて豪快に食べましょう!

 

いずれも居酒屋メニュー的な趣きがあり、これが缶チューハイによく合う! あっという間に完成するので、キャンプに到着して一刻も早く飲みたいときにぴったりなメニューです。

↑缶ごとバーベキューをしている網に載せておけば30分ほどで完成します。バターコーンに使うバターは、チューブタイプが便利

 

↑バターコーンの完成品。バターの塩気とコクがコーンの甘さを引き立てます

 

キャンプで飲むお酒は、家で飲むのとはまた違った格別のおいしさがあるもの。さらに今回の達人ワザを使えば、よりおいしく楽しむことができますね。みなさんも、今年は最高の「アウトドア飲み」を体験してみませんか?

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