インバウンドが年々増えている日本。観光地ではおみやげ店も盛り上げっています。では、日本に住む外国人が母国に帰る際はどんなものを買っているのでしょうか? それぞれ出身国の異なる男性3人に聞いてみました。
【今回お話を伺った日本在住外国人のみなさん】
それぞれの国がもつ文化が色濃く出るケースも
[その1]お守り
バビエルさんの母国チリでは、スピリチュアルなアイテムがおみやげの定番だとか。それは国が違っても同様で、日本の場合は寺社などで売っているお守りを買って帰ると喜ばれるそうです。
「日本でも数年前にブームになったと思うんだけど、『エケコ人形』って知ってるかな? あれは幸せを運ぶといわれる人形でさ、チリやペルーのお守りみたいなものなんだよね。そうやって縁起をかつぐ文化があるから、日本のお守りを買っていくと、チリではすごく喜んでもらえるんだ」(バビエルさん)
「人形っぽいものなら、こけしやだるまがあるよね。かわいらしくて面白いんだけど、かさばっちゃうから、一番手軽なのは神社とかで売ってるお守りかな。バッグとかに付けられるっていう点でもお守りはいいよね」
[その2]日本酒
グレイスさんがおみやげを買う際は飲食物が多いとか。なかでも好評なのはお酒。特に日本酒が一番興味をもってもらえるそうです。
「日本の料理がおいしいってのはコンゴでも有名だよ。本当はスシを持って帰りたいけど、賞味期限の問題などがあるから、もっぱらお酒だね。となると伝統的な日本酒が一番! スッキリしていて、甘味もあっておいしいと評判なんだ」(グレイスさん)
「日本酒のほかだと、ビールもいいね。あとは日本の着物もウケがいいんだよ。特に色鮮やかなものはコンゴの民族衣装に通じる美しさがあるから、女性には大人気さ。男性には稽古着が好評だよ」
[その3]桔梗信玄餅
在日歴が長く、いろいろなおみやげを知り尽くしたイムさん。最近買って帰って喜ばれたのは、なんと山梨名物の「桔梗信玄餅」だそうです。
「プルっとした生地の食感と、黒蜜の香ばしい甘さ。実は僕もここ数年で初めて食べたんですけど、すごくおいしかったです。で、おみやげにして食べてもらったら大好評。食べ方がちょっと特殊なところも、かえって喜んでもらえました」(イムさん)
「日本は洋菓子も和菓子もすごくクオリティが高いですけど、お土産で売っている地方の銘菓も見逃せません。信玄餅は東京でも比較的簡単に手に入るので、重宝しています」
お守り、日本酒、桔梗信玄餅。どれも日本の伝統文化があふれるものばかり。国によって喜ばれるジャンルに特色があるものの、もし外国の知人に会いに行く際は参考にしてみてください!
協力: LIFE PEPPER https://lifepepper.co.jp/