アウトドアで夜を過ごすために欠かせないランタン。かつてのオートキャンプでは、ガス式やガソリン式などの大光量ランタンが主流でしたが、時代は電池式ランタンに変わってきました。一昔前の電池式ライトは、何本もの電池が必要なうえ、外で夜を過ごすには明るさも不十分です。しかし、現代の電地式ランタンは、LEDやリチウムイオン電池の機能向上により、明るさも電池寿命も格段に性能がアップ。それはもう、キャンプ場では明るすぎるレベルに至っています。
山岳用ランタンメーカーが打ち出す新時代のランタン
アポロ(写真左・6696円)やボイジャーなど、宇宙開発が盛んだった時代の名前を冠したランタンを提供しているのが「ブラックダイヤモンド」。2015年に同社から発売されたモジ(写真中央・2592円)は、小さいながらも明るく、丸い形状で周辺をまんべんなく照射してくれるため、テント泊を好む登山者に人気を博しました。今回最初に紹介するのは、モジの上位互換機である「モジ チャージングステーション(写真右・1万368円)」です。
同製品はサイズも重量もモジを大きく上回りますが、自らを充電するだけではなく他の小型電子機器の充電もできるので、パワーサプライとしても活躍。さらに、単3形乾電池4本でも稼働するので、充電が切れた場合は普通の電池式ランタンとしても使用可能です。
携帯電話やスマートフォンは電波の不安定なエリアに行くと、より良い電波を探し続けてバッテリー消耗が激しくなります。気づいたらバッテリー切れなんてことも珍しくありません。そのため、キャンプや登山に行く際には、多くの人が予備のバッテリーを持っていきます。ランタンと予備バッテリー双方の機能を持ち合わせたこの1台は、それぞれの機能としても十分な力を発揮してくれるだけでなく、荷物を1つ減らしてくれる重要なアイテムとなるのです。
センサー機能で注目を浴びたヘッドライトメーカーの最新ランタン
続いて、モーションセンサーや距離センサーなど、ハイテク機能付きのヘッドライトで好評を博した「マイルストーン」から登場した、新しいランタン「MS-D1(7344円)」を紹介しましょう。同モデルは基本的なランタンの機能に加え、直前の光のパターンを記憶する「モードメモリー」や暗い場所で存在を知らせる「パイロットランプ」、収納時に嬉しい「ロック機能」など、ただ灯すだけではない充実した機能が満載。
また、電池は最大6本で稼働しますが、写真のように電池ケースに丸と六角形のマークが3つずつ付いているので、どちらかに合わせて電池を入れれば3本だけでも同じように照射します。違うのは明るさではなく、照射時間のようです。
特にテント内での使い勝手がよく、天井部も懐中電灯のように照射可能なので、テント内を真下までまんべんなく照らしてくれます。上位モデルの「MS-D2(8424円)」にはモーションセンサーを装備。寝る前に消灯したくなったら、わざわざボタンを押さなくても、手をかざすだけでON/OFFが切り替えられるのです。ほんのちょっとした違いながら、細かいところに手が届くさまざまな機能に惚れ惚れします。
【まとめ】
ガス式などの燃焼式ランタンの灯りのほうが、暖かみがあって好きだという古くからのキャンパーの声はもっとも。LEDの灯りはやや明るすぎて、雰囲気を重視する人には合わないところもあるのでしょう。とはいえ、テント内では電池式しか使えないので、これが必須のアイテムであることには変わりありません。技術の発展によってさまざまなLEDランタンが世に溢れています。機能やデザインなどで比較して、自分に合ったランタンを見つけてください。
個人的には周辺機器を充電できるタイプを選ぶか、センサーやロック機能の付いた高性能モデルを選ぶか、正直どっちも欲しいところではあるので、大変悩ましいところです。
【URL】
ブラックダイヤモンド http://www.lostarrow.co.jp/products/brand_BD.html
モジチャージングステーション http://www.lostarrow.co.jp/CGI/products/detail.cgi?seq=000620
マイルストーン http://milestone81.com/
MS-D1 http://milestone81.com/841