人間の孤独をロボットなら癒せる可能性が高いかも……
「ナオ」は2006年に開発された最も古いロボットで、ソファーが並ぶ一角に設けられた“ステージ”上に4台が置かれていました。普段は静止したままですが、15分に1回のタイミングで時報を知らせ、1時間に1回ダンスを踊ってみせます。
「ウィズ」は手押しによってあらかじめ学習させたルートに沿って自動走行し、営業時間外に自動的に清掃をしてくれるロボットです。
そして、見逃せないロボットが、コーヒーのハンドドリップを完全再現した「Poursteady(ポアスティディ)」です。バリスタの動きを忠実に再現することができるマシンで、プロのバリスタである中川亮太氏による注ぎ方や蒸らし方を再現したとのことです。
この日は中川氏が立ち会い、「コーヒーを注いでいる時は真剣そのものですから、お客様との会話もできなくなります。このロボットがハンドドリップをしてくれることで、コーヒーの味を落とさず、お客様と会話する時間を作ってくれます」と、ロボット導入の経緯を説明してくれました。
店舗の内装は自然素材を多く取り込んだデザインで、苔の緑を活用して白いロボットとの対比を表現。ロボットと自然の協調をイメージしたといいます。ブランディングプロデューサーの柴田陽子氏は、「成熟した大人が、これからの日本を想像してワクワクとした気持ちになってくれる憩いの場をプランニングしました。人にとって孤独は脅威でもあり、それをロボットなら癒やせる可能性が高いと考えました」と話します。
また、ロボットをプロデュースするソフトバンクロボティクス取締役の蓮実一隆氏は、「今日が第一歩。やっと皆様にこのスペースをお見せできました」と挨拶。「ペッパーは2014年に登場し、以来、多くの人たちと触れ合ってきましたが、5年が経つと世間の眼は厳しい。今回のPepper PARLORは新たな挑戦になります」述べ、「主役はあくまでお客様です。何気なく振り向くとロボットが普通に働いているというものにしたい」と、目指すべき店の姿を語ってくれました。
「Pepper PARLOR」の情報
店名:ペッパーパーラー
住所:東京都渋谷区道玄坂 1-2-3 渋谷フクラス5F
営業時間:10:00~21:00(5F)
定休日:不定休
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