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2021/1/31 18:00

【期間延長決定!】まだ間に合う「マイナポイント」おさらい~第2回 マイナンバーカードの使い道と取得方法

期間延長が決定したマイナポイント事業の後押しもあり、急速な普及が予想されるマイナンバーカード。今回は、現状の活用方法と今後の展望、そして取得方法を解説しよう。マイナンバーカードで生活がどのように便利になるのか。その実力を知れば、ポイントに関係なく取得したくなるはずだ。

※本記事は「GetNavi」 2021年2月号に掲載された記事を再編集したものです

 

第1回 マイナポイント事業の目的とは?

第3回 マイナポイントの申し込み方法

第4回 おトクな決済サービス9選

 

手続きのオンライン化のほか今年3月には健康保険証に!

マイナンバーカードは、個人番号(マイナンバー)が記載された公的身分証明書だ。カードに埋め込まれたICチップには、公的個人認証に基づいた電子証明書が記録され、ICカードリーダライタで読み取ることで本人認証が可能。コンビニなどのマルチコピー機から住民票の写しや戸籍証明書など、様々な証明書を取得することができる。

 

マイナンバーカード

 

また、各種行政手続きも簡単に。例えば、マイナンバーカードの読み取りに対応したスマホやICカードリーダライタがあれば、オンラインで確定申告(e-Tax)ができるほか、マイナポータルを通じて子育てや介護をはじめとする行政手続きが可能。市区町村の窓口に赴く手間や時間を削減できる。

さらに、2021年3月からは健康保険証としての役割も担う。転職や引っ越しをしても健康保険証として利用できるほか、確定申告での医療費控除が簡単になるというメリットも。将来的には、海外在住者のインターネット投票への活用や、運転免許証との一体化も検討されている。普段の生活を便利にするためだけでも、取得する目的になり得るだろう。

 

マイナンバーカードがあればできること】

マイナポータルでの行政手続き

マイナポータルでは、子育てや介護を中心とした行政手続きの検索やオンライン申請、就労証明書の作成、個人情報の参照、法人設立のための申請書類の作成などが行える。今後も利用可能な手続きを増やしていく予定だ。

↑マイナポータルのスマホアプリ画面。マイナポータルはPCのブラウザでも利用できる

 

コンビニでの証明書の発行

コンビニやドラッグストアなどに設置されているマルチコピー機でマイナンバーカードを読み取ることで、公的証明書を取得できる。発行可能な書類は地方公共団体ごとに異なる。

 

健康保険証としての利用

2021年3月から、医療機関や薬局の窓口では、カードリーダーにマイナンバーカードを提示することで、健康保険証として利用可能に。マイナポータルで申し込み受付中。

 

地方公共団体によってはこんな活用事例も!

【東京都・豊島区】図書館利用カードとして活用

2018年4月から、マイナンバーカードを図書館利用カードとして利用可能になった。カードリーダーへのタッチで貸し出しが完了する。

 

【富山県・南砺市】個人にあった育児情報の配信

回数が多く、受けたかどうかの管理が煩雑な予防接種や乳幼児健診。その案内や記録など、個人に合った子育て情報をスマホで確認できる。

 

 

マイナンバーカードの取得方法

マイナンバーカードの取得手続きは簡単。申請方法には、郵便、スマホ、PC、街なかの証明用写真機の4種類がある。

 

申請に必要な書類

まずは手元に、通知カードに付いた個人番号カード交付申請書があるか確認しよう。ある場合はスマホ申請がオススメだ。もしない場合は郵便申請もできる(※)。

※2020年11月末から、マイナンバーカード未取得者を対象に「QRコード付き個人番号カード交付申請書」を順次送付中

 

↑赤枠部分が申請に必要となる、個人番号カード交付申請書。紛失してしまった場合は郵便で申請できる

 

【その1】郵便で申請する

申請書をダウンロードし、必要事項の記入や顔写真を貼り付けて郵送。通知カードと一緒に届いた交付申請書でも良い。

 

手順①

申請書は「マイナンバーカード総合サイト」の「リンク・ダウンロード」のコーナーからダウンロードできる。切手不要の送付用の宛名や、自分で組み立てる封筒も入手可能だ。

 

手順②

氏名や住所などの必要事項を記入し、指定された規格の写真を貼り付けて郵送する。プリンタがない場合には、市区町村窓口でも申請書を発行できる。その際、申請書ID記載の申請書を発行すれば、スマホ申請が可能になる。

 

【その2】スマホで申請する

スマホなら5分程度でマイナンバーカード申請が完了。顔写真もスマホで撮影できるため手軽だ。

 

手順①

個人番号カード交付申請書のQRコードをスマホのカメラで読み取って、申請サイトにアクセス。利用規約を確認し、チェックボックスにチェックを入れ「確認」ボタンを押す。

 

手順②

申請書IDの欄を確認し、交付申請書に記載された申請書IDと同じかどうかチェック。メールアドレスを登録すると、そのアドレス宛てに申請手続きの案内メールが送信される。

 

手順③

案内メールに記載された申請者専用サイトにアクセスし、マイナンバーカードにプリントする顔写真をスマホで撮影する。顔全体を枠内に収め、無背景・正面向きで撮影しよう。

 

手順④

生年月日、電子証明書の発行希望の有無、氏名の点字表記の希望の有無を選択する。なお、マイナポイントを受け取るためには、電子証明書は必須なので必ず希望する。

 

【その3】PCで申請する

PCの場合も申請用サイトを経由するため、手順はスマホとほぼ同じ。写真は端末内に取り込んでおこう。

PC版の申請用サイト

手順① 申請書を手元に用意する。

手順② マイナンバーカード総合サイトの申請書ページで、申請書ID(申請書に記載)とメールアドレスを入力する。

手順③ 案内メールに記載されている申請者専用サイトにアクセスし、顔写真を登録する。

手順④ 生年月日を入力し、電子証明書発行・氏名の点字表記の希望有無を選んだら申請完了。

 

【その4】証明用写真機で申請する

街なかの証明用写真機の一部でもマイナンバーカードの申請が可能。顔写真をキレイに撮りたい人に◎。

手順① 個人番号カード交付申請書のQRコードをバーコードリーダーにかざし、情報を読み取らせる。

手順② 証明用写真機で顔写真を撮影する。撮影した写真と申請内容を確認して情報を送信すれば完了だ。

~対応する証明用写真機~

DNP フォトイメージングジャパン/日本オート・フォート/富士フイルム/三吉工業/プラザクリエイト

 

ちなみにマイナンバーカードの発行には概ね1か月かかり、受け取りには予約が必須。余裕をもって取得するのが得策だ。次回は、いよいよマイナポイントの申請方法を紹介していく。

 

●QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です

文/星 政明 イラスト/勝間田しげる