ライフスタイル
2021/5/5 10:30

急な水まわりトラブルでも慌てない! 修理業者を呼ぶ前にやるべき対策4つのこと

【対策その3】トイレ詰まりはスッポンを正しく使って対処せよ!

ーー水まわりのトラブルでは、トイレ詰まりもよく聞きますし、筆者も何度か経験しています。便器の水位が上がってきたりしてかなり焦るのですが、どのように対処すべきでしょうか。

 

山口 原因は様々なんですよ。長年、トイレを使い続けることによって、排水の配管内に汚れが積み重なり、引っ掛かりができて詰まってしまうパターン。他にも地震が起きた際などに、配管に段差ができてペーパーや汚物が引っ掛かりうまく流れなくなるパターン。さらに本来はトイレに流すべきではない異物……財布、鍵、携帯電話、お子さんのオモチャ、紙おむつなど、水で溶けないものを誤ってトイレに流してしまった場合も当然トイレ詰まりを起こします

↑トイレ詰まりを起こし、水嵩が増してしまっている便器。やはり便器を養生しておくに越したことはありません

 

山口 段差ができたことによるトイレ詰まり、異物でのトイレ詰まりは特別な機材を使ったり、大掛かりな修理が必要になります。ここでは、最もよくある「排水の配管内の汚れによって詰まるパターン」の対処法を紹介します。トイレが詰まると、便器の水嵩が増してきますが、こういった際に使うのが、いわゆる“スッポン”や“シュポシュポ”と呼称される「ラバーカップ」です。このラバーカップには便器の構造に合わせて様々なタイプがありますが、この正しい使い方、ご存知ですか?

 

ーーラバーカップを使って水を押し込むように使う……ではないのですか?

 

山口 違いますね。ラバーカップの正しい使い方は、「押し込むようにする」ではなく、「水を引き出しながら、中の詰まりを崩しながら流す」のが正しいです。では、実際にやってみましょう。

↑もちろん、作業前には止水をします

 

↑撮影の便宜上、養生はハズしていますが、まず水の中でラバーカップの中の空気を抜く作業を行います。押し込んでいるようにも見えますが、これはあくまでも空気を抜くための作業。水を押し込んでいるわけではありません

 

↑ラバーカップの空気が抜けたら、水を引っ張り出すように、ラバーカップ本体を引きます。これを繰り返すことで配管内で水が動き、詰まっているものが溶けて流れやすくなります

 

山口 こういった作業を業者に依頼する場合、適正な価格でも1万5千円くらいはします。一方、ラバーカップはホームセンターやネットであれば1500~2000円で購入することができます

 

【対策その4】トイレの水が止まらない時はタンク内の弁を疑うべし!

ーーまた、トイレは詰まりだけでなく、便器内の水が止まらないといったトラブルもあります。この原因はなんですか?

 

山口 たいていは便器の後ろにある給水タンクの中の装置の弁が破損していたり、劣化していることが原因です。通常、タンクの中には浮きを含めた給水装置があり、レバーをひねることで、給水弁が開き便器内に水を流す構造になっています。この給水弁はゴムで出来ていることが多いのですが、常時水に浸かっている状態です。どうしてもゴムが劣化して痩せ細ったりして、本来の機能を果たさなくなってしまうこともあります。そういった場合に、便器に流れる水が止まらない……といったことが起きます。

↑トイレのタンク内部を可視化したもの

 

ーーこの弁が壊れていた場合は、どうしたら良いのでしょうか。

 

山口 便器のメーカー、モデル名、番記などを把握して、それに合う弁をホームセンターやネットなどで購入することもできます。これも数百円から購入することができ、給水装置の構造自体もシンプルなので自身でも交換することができます。ただし、交換に自信がない方はメーカーのメインテナンスの方などの専門家に頼んでも良いでしょう。

↑トイレの水が止まらなくなる原因は、だいたいは給水装置のゴム部品(弁)の劣化。まずは弁を疑い、実際に劣化や損傷が見られた際は、注文して自分で交換するのが一番リーズナブルに済むとのことでした

 

東京ガスは、ガスだけの業態ではなかった!

↑↑東京ガス・暮らしサービス事業推進部・伊藤健二郎さん。東京ガスが展開する「暮らしよし!サポート」のガス機器スペシャルサポートの普及と合わせて、人々の暮らしがより快適になるサービス展開を目指しています

 

ーー続いては、伊藤さん。先ほどは山口さんに水まわりトラブルの対策術を教えていただきましたが、なぜ東京ガスではこのような活動に力を入れているのでしょうか。東京ガスは、ガスだけを扱う業態だと思っていたのですが……。

 

伊藤健二郎さん(以下、伊藤) もちろんガスの会社ではありますが、消費者の方の生活全般をサポートする取り組みを行なっています。カスタマージャーニー(顧客の行動・思考・感情)を意識して、ガス機器だけでなく、電気エアコンや水まわりなどの、住宅設備領域全般のトラブルにも対応できるよう「暮らしよし!サポート」というコンセプトのもと、ガス機器スペシャルサポートのオプションとして「水まわり修理」サービスを展開しています。今回のメディア向け「水まわり修理体験会」もその一貫で実施させてもらいました

 

ーーこういったサービスを展開されているのに、「業者を呼ばなくても、自分で修理できることもありますよ」という紹介をされている理由はなぜでしょうか?

 

伊藤 もちろん、今回紹介したような水まわりトラブルの修理はガス機器スペシャルサポートのオプション「水回り修理」に任せていただければすべて対応します。ただし、このサービスの根本にあるテーマは「住まいと人に焦点を当てて、人々に『安心』をご提供したい」というものです。例えば何かと慌てがちな水まわりトラブルでも、できるだけゆとりを持って対処していただきたいという思いから、こういった情報もどんどん紹介していきたいという考えでのことです。

 

特に水まわりに関しては、注意喚起と合わせてサービスのご案内などを継続していきたいですね。ぜひ今後とも注目いただきたいと思っています。

↑東京ガスの「暮らしよし!サポート」ガス機器スペシャルサポートは月定額でガス機器や水まわりの修理をお願いできるサービス。詳しくは公式サイトをチェックしてみてください

 

水まわりトラブルを何度か経験している筆者ですが、今回のメディア向け「水まわり修理体験会」での情報を得ておけば、もっと慌てずに済んだだろうなぁと実感。新期、新生活が始まった今こそこういったトラブル対策を肝に銘じながら、万一に備えていくべきだと思いました。

 

もちろん、悪徳業者は許しがたい存在ですが、一方で我々消費者が水まわりに対して意外と無知であることも、こういった悪徳業者を野放しにさせている理由でもあります。また、こういった知識不足に加え、水まわりでのトラブルは急を要することが多いため、消費者はとかく慌てがち。「無知」「慌てる」が重なることで、法外な請求にも疑問を持たず、すんなり支払ってしまうことも多いようです。

 

撮影/我妻慶一

 

 

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