ホームセンター各社ともにオリジナルのアウトドアアイテムを展開していますが、とりわけコーナンでは「焼く」ためのオリジナルグリル、コンロ類がたくさんあります。もちろん、その用途、形態は様々ですが、なぜこんなにたくさんのオリジナル「焼く」アイテムがあるのかと、各商品の特徴と使い方などを、コーナン本羽田萩中(ほんはねだはぎなか)店・小柳潤平さんにうかがいました。
最も売れている298円のグリルとは!?
ーー他のホームセンターに比べて、コーナンではオリジナルのアウトドアグッズ、「焼く」にまつわる商品が特に多いですね。
小柳潤平さん(以下、小柳) 昨今、アウトドアやキャンプの需要が高まっていますが、特に「焼く」アイテムは、初心者から上級者、あるいはファミリーの方まで必要な商品ですよね。だからこそオリジナルプランを設けて、様々なニーズにお答えできるよう、多くの商品を揃えています。これは他のホームセンターにない特色だと自負しています。
特に今年は、新型コロナウイルス感染拡大などの影響でできるだけ密にならないアウトドアの需要が高まっていて、大勢でのバーベキュー用品よりも、使い捨てのインスタントグリル、卓上のコンパクトコンロなどが特に需要が高まっています。そんな中で、今最も売れているのが298円(税別)の「インスタントグリル」なんですよ。
小柳 このインスタントグリルには網、着火剤もセットされているので、炭さえ用意すればすぐ使える商品です。普通のグリルですと、使用後は片付けをしなければいけないですし、持ち運びも重くて大変ですよね。その手間を省いて、使いたいときに出して使い終わったら、「燃えないゴミ」として捨てるだけなんです。
ーー気になるのが卓上のコンロです。小ぶりのコンロは、ホームセンターオリジナルなら1商品の展開でも十分なのに、コーナンでは複数の卓上グリルがあります。
小柳 卓上コンロも最近特に人気が高まっている商品ですね。まず「卓上コンロS」ですが、まず持ち運びが楽なことと、折り畳みの脚があるので組み立てが簡単なところが利点です。また、バーベキューをする際には、火が通りやすい食材、通りにくい食材双方を使うことがありますが、食材ごとに使い分けするのもおすすめですよ。
小柳 そして、「ステンレス卓上コンロ」、「卓上こんろ『春夏秋冬』」は、いずれも和風の雰囲気にこだわった商品です。コンロの側面にある通気口には、桜、紅葉、雪などのデザインを施してあります。アウトドアで日が落ちた後に使うと、内側で燃えている火が、この通気口の和柄で浮き出るというかわいい商品です。特に女性に人気がありますね。
フタ付きグリルから七輪までをオリジナルで展開
ーー次にコンパクトサイズながら、より火力を確保できそうなのが「コンパクトバーベキューコンロ」。
小柳 1280円という低価格の卓上コンロですが、構造的には従来のバーベキューコンロと遜色はないです。また、火加減に合わせて、網の高さを3段階変えられる構造で、特にソロキャンパーの方、少人数でバーベキューを楽しむ方々に人気がありますね。
ーーさらに比較的小ぶりでありながら、丸型の蓋付きのグリルもありますね。
小柳 「ミニグリル(フタ付)」ですね。これは「焼く」だけでなく、スモーク料理をする際にも使えるものです。約直径30cmの小ぶりなサイズですので、卓上でも使え、持ち運びにも優れているので、2~3人の少人数での使用に適しています。
小柳 また、「折畳式卓上角型コンロ」は折り畳み式で持ち運びに優れているのですが、通常の網焼きだけでなく、両サイドのスタンドを立てると、串焼きも同時に楽しめる便利な商品で、こちらも売れていますね。
ーーここまでは「運びやすい」「軽い」という商品を紹介しましたが、一方、コーナンではより本格的な七輪まであります。
小柳 この「七輪角型ワイド」は、従来は郊外に住んでいる方などが自宅用に購入することが多かった商品でした。ただ、最近はアウトドアの場面でも、よりこだわった料理をする方も増えてきていて、バーベキュー用に購入する方もいます。アウトドア専用のコンロ類に比べれば、重くて運びにくいことは否めませんが、遠赤外線が出るためより美味しい料理を楽しむことができますよ。
ひと工夫があるファミリー向けグリル
ーーさらに大きめのファミリー向けグリルも数多くあります。
小柳 はい。まず、「焚き火&グリルBBQ」は、料理をする際は網焼きを楽しんだり、先ほどの折畳式卓上角型コンロ同様、両サイドのスタンドを立てれば串焼きも楽しめる商品です。また、料理をし終わった後は、焚き火台としても使えます。通気性能にも優れているので、薪を綺麗に燃やすことが可能。夜間のキャンプファイヤーなどにもおすすめです。
小柳 そして、最近よく売れているのが「スライド式BBQコンロ」です。コンロの火が弱まってきた際、炭火を継ぎ足すことがあると思うのですが、網を毎回外して継ぎ足すのは不便ですよね。そこで炭火を入れる底の部分をスライドさせることで、継ぎ足しできるようにした商品です。
小柳 また、コンロとセットおすすめしたのが「BBQメッシュテーブル」です。メッシュテーブルの天板部分の一部が取り外せる仕組みで、ここに「バーベキューコンロ NEIN」がすっぽりハマります。この2つをセットにして使えば、食材や調味料、お皿などをコンロの周りに置いておくことも可能。合わせて購入する方も多いです。
「焼く」以外にもたくさんあるオリジナルのアウトドア商品
ーーコーナンではたくさんの「焼く」ためのオリジナル商品がありますが、「焼く」だけでなく「消す」商品もありますね。
小柳 「炭の火消し壺」ですね。火のついた炭は、後処理が大変です。水をかけても汚れますし、放っておいて鎮火を待つのも時間がかかりますし、誤って踏んでしまう危険性もあって危ないですから。使用済みの炭火を、「炭の火消し壺」に入れてロックすれば酸素が入ってこなくなり自然と鎮火します。
ーーここまで、コーナンオリジナルの「焼く」商品をご紹介させていただきましたが、さらにアウトドア、キャンプ全体に視野を広げると、さらに多くのオリジナル商品があります。
小柳 アウトドア、キャンプの専門ブランドの商品も同時に扱っていますが、オリジナル商品が多く、いずれもお手頃価格で提供しているのは当店の強みだと自負しています。いずれの商品も安全、安心して使える商品ばかりですので、今回紹介した「焼く」アイテムと合わせて、ぜひ一度ご覧いただければと思っています。
ホームセンターオリジナルのアウトドア、キャンプアイテムと言うと、低価格が魅力の反面、完成度が低かったり、無駄なデザインがあったりすることもありますが、コーナンの「焼く」商品はいずれもコスパに優れ、シンプルで、実用性に優れたものばかりでした。オンラインでの販売も行っているのでチェックしてみてください。
※本記事での商品は、取材時点でのラインナップ・価格です。
撮影/我妻慶一
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