2月23日からアメリカ・フロリダ州のPGAナショナルで行われていたザ・ホンダ・クラシック。日本からは石川 遼が参加し、37位タイでホールアウトしている。賞金総額640万ドルを争う戦いは最終日までもつれたが、日本人の血をひくゴルファーとして知られるリッキー・ファウラーが今季初優勝を遂げ、PGAツアーでの通算4勝目を手にすることになった。
しかし、この大会で大きな話題をさらったのは彼だけではなかった。誰もが驚くショットを見せたのは、36歳のアメリカ人ショーン・ステファニである。良いスコアを出さなければ2日目でカットされる状況。第6ホールのティーショットで池の端にボールを落とすと、こんな格好になって脱出を試みたのだ。
Hey #SB2K17 crew, are you accepting applications? pic.twitter.com/xVNDflqOJN
— PGA TOUR (@PGATOUR) February 25, 2017
「紳士のスポーツ」であるゴルフでは外見も大事。綺麗な服を泥で汚すわけにはいかない。おもむろにパンツ一枚の姿となると、池の中に入ってショット! 見事脱出に成功した。シャツとズボンを再び身につけてプレーした彼であるが、残念ながらこのコースでも巻き返せず87位タイ。3日目を迎えられず大会を終えている。
脱いだら紳士的なのかというと、それもまたちょっと違った話なのか、ファンや評論家からは「コース上で裸になるなんてマナー違反ではないか」という声も。それに対してステファニはTwitterで以下のようにコメントした。
「誰かを怒らせてしまったなら申し訳ないが、できるだけの仕事をやろうとした! パンツになったことを謝るべきなのかはわからない。最後まで好成績のために戦っていたし、あれが最高の選択肢だった」
外見に気を配ることも、マナーを尊重することも、最後まで勝負を捨てないことも紳士。そして、他人の選択を認めることも、また紳士であると言えまいか。
なお、メジャーな大会で“パンツ一丁”になったゴルファーは彼が初めてではない。2009年にはヘンリク・ステンソンが世界ゴルフ選手権で伝説の脱衣ショットを見せた。
また、1月のキャリアビルダー・チャレンジではゴンサロ・フェルナンデス=カスターニョがズボンを脱いで見事なアプローチショットを成功させている。
Whatever it takes. #QuickHits pic.twitter.com/axbbIxTqwN
— PGA TOUR (@PGATOUR) January 21, 2017