スポーツ
2017/3/12 14:00

エネルギー消費はウォーキングの2倍! 「スロージョギング」は誰でもできる“カンタンエクササイズ”だった!

いま「スロージョギング」が、にわかに脚光を浴びている。その意味するところは、まさに「ゆっくり走る」こと。ただでさえゆっくり走ることを意味するジョギングをさらに「スロー」にしてしまって、はたして効果が期待できるのだろうか?

 

答えはさにあらず。ウォーキングに比べてエネルギー消費は約2倍! しかも、1分走って30秒歩くといったゆっくりとしたペースから始めればよく、さらには1日30分として例えば10分ずつ3回に小分けしても効果は同じという“ユルさ”が、運動アレルギーにとっては大きな注目ポイントとなる。健康診断の数値の悪化が気になる方、スポーツはいまいち苦手という方にはぜひオススメしたい、カンタンエクササイズなのだ。

 

スロージョギングとは、もともと福岡大学スポーツ科学部の田中弘暁教授が、肥満や生活習慣病の治療と予防に有効な運動の研究から提唱している考え方。体力アップだけでなく、ダイエットから生活習慣病の予防や改善、脳機能の改善等にもつながることが多くの方の研究成果として発表されている。

 

「スロージョギングというのは効率的に筋力とスタミナの両方を身につけることができるというのがメリットですね」と語るのは、スロージョギング協会認定アドバイザーの資格を持つ讃井智子先生。つまりスロージョギングとは、ランニングやジョギングほど辛くなく、さりとて「ウォーキングでは使わない筋肉も使うことで筋力アップの効果もある」(讃井先生)という、両者のいいとこどりのエクササイズと言えそうだ。

↑一般社団法人日本スロージョギング協会認定アドバイザーの讃井先生
↑一般社団法人日本スロージョギング協会認定アドバイザーの讃井先生

 

スロージョギングのやり方は簡単このうえない。

 

●ニコニコペースで走る!

ニコニコペースとは、その人にとって隣の人と笑顔で話すことのできる速度のこと。特に高齢者や運動経験の少ない方は歩くペースかそれ以下であり、さらに疲れを感じたら歩くことを推奨している。

 

●歩幅は小さくフォアフット!

歩幅は20~30cm、足の指の付け根で接地する。「15秒間に45歩を目安とする」(讃井先生)とのこと。

 

実際にやってみると、小さい歩幅でリズム良くステップしつつ、でも速度的には歩くぐらいのペースといった感じだ。ゆっくりだからといって、足までゆっくり動かすわけではないので注意したい。詳しくはこちらの動画を見ていただければとてもよくわかる。

↑讃井先生も登場する「スロージョギングをはじめよう!」

 

スロージョギングの優れた点は、老若男女誰にでも楽にできる、辛くない、痛くならないところ。「かつては20分以上有酸素運動しないと効果がないなどと言われてました。しかしながら、いかにエネルギーを消費するかということがカギになるとわかってきたので、1分を20回やるのも20分を1回やるのも同じだということが最近言われてきた。なので、別にウェアに着替えなくても、普段のかっこうで、家の中でやるのでいいんです」と、讃井先生。特別なことは必要なく、まずはカラダを動かすところから……というわけだ。

 

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初心者に推奨される「1分走って30秒歩く」という独特のペースも、いきなり頑張ってハイペースになり心臓や血圧に負担がかかるのを防いだり、「疲労物質と言われる乳酸が出る手前で歩くので、疲労を感じずに続けることができる」(讃井先生)という深い理由がある。「フォアフットで着地」というのも、膝に負担をかけない走り方につながるというから、デメリットは1つもない。スロージョギングの考え方に、多くの賛同者がいるのもうなずける。

 

そして、田中弘暁教授最新の著書では、このスロージョギングをベースに、3か月でフルマラソンを完走できるメソッドをも紹介している。スロージョギングは、決して運動初心者のためだけのエクササイズではないことがよくわかる。

↑田中教授自らスロージョギングを解説しているプロモーション動画

 

また一般社団法人日本スロージョギング協会でも、各地でスロージョギングの講習会を開いて、スロージョギングの普及に務めている。近々東京でも開催予定があるとか。詳しい情報は、こちらのサイトでチェックするといいだろう。

 

取材協力:一般社団法人日本スロージョギング協会

※「スロージョギング」は一般社団法人日本スロージョギング協会の登録商標です。