競馬のレースには季節を感じさせるものが多い。その代表格といえば、今年は4月9日(日)に開催される桜花賞だ。
その名のとおり、桜の花が咲き誇る中で行われる一戦は、3歳牝馬三冠路線の第1弾。日本競馬の中でも伝統的なレースのひとつで、皐月賞、東京優駿(日本ダービー)、菊花賞、優駿牝馬(オークス)とともに「クラシック」と呼ばれている。
【みんなのKEIBA 4月9日(日) 午後3時】
2枠3番のサロニカが
左後肢跛行のため出走取消になりました。
桜花賞は17頭立てで行われます。#フジテレビ競馬 #みんなのKEIBA #桜花賞 #枠順 pic.twitter.com/SZWTEIxbDe— フジテレビ競馬 (@fujitvkeiba) April 7, 2017
今年の桜花賞で注目される1頭はソウルスターリング。圧倒的な強さでGIを10勝、無敗で現役を終えた歴史的名馬フランケルを父に持ち、母のスタセリタもGI6勝を挙げた名牝だ。ソウルスターリングもここまで4戦全勝と超良血に恥じない成績で残しており、桜花賞では2強と評されるアドマイヤミヤビを抑えダントツの1番人気に推されている。
そんな桜花賞、1600mという比較的短距離のレースにおいて、過去に大差勝ちを収めた馬がいることをご存知だろうか。1975年、第35回桜花賞を制したテスコガビーだ。
【みんなのKEIBA 4月9日(日) 午後3時】
1975年 桜花賞
「後ろからは何にもこない!」
杉本アナが3度叫んだ衝撃の直線。
2着馬との差は10馬身でも収まらない歴史的「大差」
記憶に残る桜花賞テスコガビーの誕生です。#フジテレビ競馬 #みんなのKEIBA #桜花賞 pic.twitter.com/G3VSAUae8o— フジテレビ競馬 (@fujitvkeiba) April 4, 2017
杉本清アナウンサーの「後ろからはなんにもこない!」という実況でも知られる伝説のレース。能力の違いで逃げる格好となったテスコガビーは、直線に入ってもスピードがまったく衰えず、それどころかライバルたちをグイグイと突き放してしまった。
2着ジョーケンプトンとの着差は、いまだに桜花賞レコードの「大差」(※)。テスコガビーはこの後オークスも制して二冠を達成しており、こちらでも2着に8馬身差をつけた。
※)歴代2位は1987年のマックスビューティが記録した「8馬身差」
残念ながら1977年1月、調教中に心臓麻痺を起こして急死してしまったテスコガビー。子孫を残すことはできなかったが、そのインパクトはあまりに強烈であり、いまでも日本史上最強牝馬の1頭に数えられている。今年のレースからも彼女のような名牝が現れることを期待したい。