5月21日、競馬の優駿牝馬(オークス)が東京競馬場で行われ、1番人気のソウルスターリングが優勝した。圧倒的1番人気に推された前走の桜花賞で3着に敗れ、デビュー以来初黒星を喫したソウルスターリング。しかし、今回のオークスでは改めてその強さを見せつけた。この勝利により名門・藤澤和雄厩舎は記念すべき重賞100勝を達成している。
【みんなのKEIBA 5月28日(日) 午後2時40分から拡大放送】
3歳牝馬の頂上決戦GⅠオークス
怪物の娘が復権です!レースをもう一度!#フジテレビ競馬 #みんなのKEIBA #ソウルスターリング #ルメール #藤沢和雄 pic.twitter.com/t3L9oRthtQ— フジテレビ競馬 (@fujitvkeiba) May 21, 2017
ソウルスターリングは「16冠ベビー」の超良血馬としてデビュー前から注目を集めてきた。父のフランケルはGIで10勝をあげた歴史的名馬。母のスタセリタもGIで6勝しており、合わせて「16冠」を達成したというわけだ。
そんな両親の現役時代のレースをちょっと振り返ってみよう。フランケルの現役時代は2010年~2012年。3年間で14戦全勝の成績を残したまさに怪物である。なかでも日本でいう「大差」をつけたレースのひとつが、2012年6月19日に行われたイギリス王室主催のロイヤルアスコットで開催されたクイーンアンステークスでの勝利だ。
芝8ハロン(約1600m)の短距離戦ながら、11馬身差の圧勝! 1940年代から競走馬のレーティング(能力を数値化した指標)を算出しているタイムフォーム誌は、このレースを受けてフランケルに歴代1位となる147ポンドの評価を与えている。これは「欧州競馬史上最強馬」とほぼ同義。スゴすぎる……。
一方、スタセリタもデビューから無敗でフランスのオークスにあたるディアヌ賞を制した名牝。ちなみに、このとき跨っていたクリストフ・ルメール騎手はソウルスターリングの主戦騎手も務めており、「親子で日仏のオークス制覇」という快挙を今回で成し遂げている。
動画は2011年に出走したアメリカのフラワーボウル招待ステークス。こちらも危なげなく勝利しており、スタセリタはこの年の芝レースにおけるアメリカ最優秀牝馬に選出されている。
このように非常に優秀な両親から生まれたソウルスターリングもすでにGIを2勝。世界的な超良血であるため海外での注目度も高いようだ。
The regally bred Soul Stirring (Frankel x Stacelita) headlines the Oka Sho (Japanese 1000 Guineas) Saturday night at Hanshin! pic.twitter.com/0YAuFEf7cF
— TVG (@TVG) April 8, 2017
競馬が「ブラッドスポーツ」と呼ばれるのも納得! 今週末の28日に行われる東京優駿(日本ダービー)では、果たしてどの“血”が勝つのだろうか。