MLBはプレーオフの地区シリーズが盛り上がりを見せている。特にクリーブランド・インディアンス対ニューヨーク・ヤンキースの対戦は、ア・リーグ最高勝率のインディアンスが2連勝を飾るも、ワイルドカードから勝ち上がったヤンキースが同じく本拠地で連勝。2勝2敗の五分で、現地時間11日に第5戦を迎える。
There will be a Game 5!@Yankees stave off elimination for 2nd straight night to send #ALDS back to Cleveland: https://t.co/o1eajIoPX3 pic.twitter.com/s2L0mJZww2
— MLB (@MLB) October 10, 2017
そんなインディアンス対ヤンキースで、シリーズの流れを一気に決めかねないビッグプレーがあった。
クリーブランドで開催された第2戦のことだ。8-8の同点で迎えた延長11回表、インディアンスは失策により無死二塁のピンチを招く。次の1点が勝負を大きく左右する場面。ここで魅せたのは、インディアンスの捕手ヤン・ゴームズだった。
The @WBMasonCo Replay: @Indians challenge call that Ronald Torreyes is safe at 2B in the 11th; call overturned, runner is out. pic.twitter.com/qUM6vJWZef
— MLB Replay (@MLBReplays) October 7, 2017
ヤンキースの代走トレイエスが味方のバントの構えに反応すると、ゴームズはその隙を見逃さず。ミットにボールが収まった次の瞬間、なんと立ちひざ状態で二塁へ送球! 非常に際どいプレーは当初セーフと判定されたが、リプレー検証の結果から覆り、アウトとなったのである。まさに神ワザ!
30歳のゴームズは、ブラジル出身初のMLB選手。ブラジルといえばサッカーが盛んであり、「ロべカル」こと元ブラジル代表ロベルト・カルロスを彷彿とさせる“弾丸”でチームを救ったわけだ。
結局、延長13回までもつれ込んだ一戦を制して連勝を飾ったインディアンス。シリーズはこのまま一気に決着かと思われたが、ヤンキースは第3戦、田中将大が7回無失点の好投を見せて息を吹き返した。運命の第5戦に向け、ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は試合展開によっては田中の緊急登板も示唆しており、日本でも注目の一戦となりそうだ。
試合は日本時間の12日(木)9:00からインディアンスの本拠地プログレッシブ・フィールドで行われる。