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テニス
2020/1/9 18:30

【全豪オープン2020】「ハッピースラム」を超ハッピーにするための計画とは?

毎年1月下旬から2月上旬にかけてオーストラリアのメルボルンで開かれるテニスの「全豪オープン」。2019年の大会では女子の部で大坂なおみ選手が優勝し、2020年の大会では連勝を期待する声も聞こえていますが、主催者側は2020年大会をこれまで以上に面白い体験ができるように計画しています。一体どんな計画なのでしょうか?

 

全豪オープンとは?

南半球にあるオーストラリアのメルボルンで毎年開催される全豪オープン。グランドスラムと呼ばれるテニスの世界4大大会の一つであり、毎年最初に開かれる大会として、国内外からたくさんの観戦客が訪れます。2020年の大会は1月20日(月)~2月2日(日)に開催予定。北半球が真冬を迎えているときに、メルボルンは季節が真逆。真夏の炎天下での試合ということで、全豪オープンは世界4大大会のなかでもかなりタフな大会だと言われています。北半球から参加する選手たちにとっては体調を整えるのが難しい大会になるため、番狂わせも多く、手に汗握る試合が多いことが人気の秘密になっているようです。

 

日本では、前大会で優勝した大坂なおみ選手(女性テニス世界ランク4位)の連覇を期待する声が聞こえている一方、地元オーストラリア出身のアシュリー・バーティ選手(同世界ランク1位)など強敵も多く、接戦が予想されます。日本の選手でもう一人気になるのが錦織圭選手ですが、昨年10月に右肘手術を行ったもののコンディションがまだ良くないため、昨年末に本大会の欠場を発表しました。

 

4大大会で集客数ナンバーワン

全豪オープンの会場となっているメルボルンパークは、テニスコートが全部で26面ある大規模なテニス会場です。また同じ敷地内に開閉式屋根のついたスタジアムが3つあり、観戦しやすくなっているのも特徴。メルボルンの市街地から市電で5分、歩いても15分ほどで行けるというアクセスの良さも魅力の1つです。

 

しかし、ここで注目しておきたいのは会場の拡張。これまでは関連イベントをメルボルンパークの周辺だけで行っていましたが、2020年大会では、会場をメルボルン市内にまで広げる計画が進められているのです。

 

なぜ会場規模を広げるのでしょうか? 背景の1つには全豪オープンの人気の高さがあります。2019年度の観戦者数をほかの3大大会と比べてみると、全仏オープンが48万575人、全英オープンが50万397人、全米オープンが73万7872人となっているのに対して、全豪オープンは79万6435人と最も多く、選手たちの間でも「ハッピースラム」と呼ばれています。

 

また、全豪オープン全体についてのトリップアドバイザーでの評価を見ると、70%の人が最高と評価。その理由として「イベントがうまく運営されていて、食事面やエンタメなどが十分楽しめた」「メルボルン市街地に近く、無料の市電を利用して市街地の観光も楽しめた」などのコメントが寄せられています。

 

このように観戦者が多く人気度の高い全豪オープンは、訪れる人の数も年々増加。そのトレンドに伴って計画されたのが会場の拡張だったのです。この計画で目玉となるのがメルボルンの中心地にある「フェデレーション広場」。ここには巨大スクリーンが設置され、テニスの試合を生中継で見ることができます。周辺には飲食店や娯楽施設を充実させて特別感をアップ。スタジアムに入れなくても、ここで盛り上がるのもいいですね。

 

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Merry Christmas from #AusOpen to @wimbledon! We hope you had a smashing day 🎾 #matesong | #AO2020

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テクノロジーの活用も面白い

全英オープンのように、試合の分析や観戦に使われるテクノロジーも充実しています。全豪オープンのITを担当するのは、19年大会から全豪オープンと契約を結んでいるインドのインフォシス。各試合のデータや全豪オープンのネットサイトで使われているデータを基に、AIやVR、ARテクノロジーを活用した体験をいろいろな形で提供しています。

 

その1つがVRマッチ。インフォシスは会場のメルボルンパークに「インフォシス・ファンゾーン」を設置。そこでは、実際にロッドレーバーアリーナで試合をしているプロの選手とのバーチャルマッチを体験することができるんです。またVRヘッドセットを付けると、スタジアムに座っていなくても試合の実況観戦も可能に。

 

インフォシスが開発したソフトには「マッチビーツ」というものもあります。これは自宅や遠隔地で観戦する人のために、試合の流れが一目でわかるようにしたもの。つい最近までは、試合の様子はエースやアンフォーストエラーなどの回数だけが表示されていましたが、マッチビーツを使うと、得点毎にどちらの選手がどのような方法で得点を挙げたのかを時系列で見ることができます。このようなソフトは前回大会でも使われていましたが、2020年大会ではこれらがアップデートされていることに期待しましょう。

 

全豪オープンのチケットは2019年10月から販売が開始されています。席はちゃくちゃくと埋まっているようですが、スタジアムで観戦できなくても周辺施設で最高のテニス観戦を体験してみてはいかがでしょうか?

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