先日発表されたアメリカの野球殿堂入り(hall of fame)。今年は、元ヤンキースのデレク・ジーターとロッキーズなどで活躍したラリー・ウォーカーが選出された。
昨年、史上初の満票での選出となったマリアノ・リベラに続く満票選出が期待されていたジーターだったが、397票中396票とわずかに1票入らず得票率99.7%という結果に。「誰が1票を投じなかったのか」という議論が全米中で話題になるなど物議を醸したが、それでも野手史上歴代1位の投票率で文句なしの殿堂入りとなったのだ。
プレーだけではなく、人格者としても知られているジーター。ヤンキースファンからは、「The Captain(ザ・キャプテン)」と呼ばれるなど、現役を退いてなおニューヨークの英雄として君臨している。
現役時代に様々なスーパープレーを見せてきたジーターだが、中でも有名なのが2001年のアメリカンリーグディビジョンシリーズ、アスレチックス戦での一幕。7回、1点差でリードしていたヤンキースだったが、2アウト1塁の場面でライトへ長打を打たれる。ライトからの返球が逸れ、同点のピンチとなったところにジーターがカットマンとして飛び込み、キャッチしたボールを右手でバックトス。間一髪でアウトとなり、チームのピンチを救ったのだ。このプレーは「The Flip」と呼ばれ、MLBの歴史に残る伝説のシーンとして今なお語り継がれている。
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日本の名球会よりも、入会基準が非常に厳しいアメリカの野球殿堂入り。次の満票での選出は、ヤンキース在籍時代にジーターと親交が深かったイチローなのではとの声も囁かれているが、果たしてどうなるのだろうか?5年後の殿堂入り発表が楽しみだ。