引退前のシーズンに密着したドキュメンタリーが公開され、再び話題となっているバスケットボール界のレジェンド、マイケル・ジョーダン。そのプレーに加え、彼をモデルにしたシューズ「エア・ジョーダン」は未だにスニーカーの中でも根強い人気を誇るなど、スポーツ界のみならずファッション界に与えた影響も計り知れない。
そんなジョーダンだが、実は一時期NBAを引退してMLB選手になった時期があるのは有名な逸話だ。3連覇を達成した後、最愛の父を亡くしたショックもありモチベーションの低下からNBAを引退。「父と約束した夢を果たす」といい、地元シカゴのチーム、ホワイトソックスのキャンプに参加してメジャー昇格を目指したのだ。当時「メジャーは難しい」といった批評家の声が集まっていたが、その身体能力は計り知れないものがあり、徐々に成長をしていったジョーダンは傘下のマイナーリーグではホームランを放つなど、シーズン終盤には一定の活躍をみせるほどになったのだ。
そんな野球選手としてのジョーダンの活躍を、先日MLB公式SNSが動画で投稿。軽々とバットを振ると、打球はレフトスタンドへ一直線。安定した成績は残せなかったものの、ハマったとき爆発力はまさにメジャー級だということを証明してみせたシーンだ。
結局、メジャー昇格は果たせないままシカゴ・ブルズへ戻りNBAに復帰したジョーダンだが、彼がバスケットではなく最初から野球を選んでいたら、球史に名を残すプレーヤーになっていたかもしれない。
そんなジョーダンの伝説に迫ったドキュメンタリー「The Last Dance」がNetflixで公開中。当時の熱狂や、彼の人間性を垣間見るためにもバスケットボールファンはぜひ視聴してみては?