野球ファンも目が点になる、珍しいプレーが起きた。11日に行われた福岡ソフトバンクホークス対東北楽天ゴールデンイーグルスの一戦で、世にも珍しい「振り逃げ事件」が発生した。
6回のソフトバンクでの攻撃。先頭バッターの今宮健太に対して、楽天先発の早川隆久が対峙し2ストライクと追い込んでからの3球目。早川が投じたストレートを見逃した今宮だったが判定はストライク。通常であれば見逃し三振の場面なのだが、楽天のキャッチャー太田光がボールをしっかりと掴めず行方を見失ってしまう。これを見て今宮はおもむろに一塁に向かってダッシュを始めた。
このプレーは「振り逃げ」と呼ばれるものだが、通常の振り逃げはバッターが空振りをした後にキャッチャーが後逸、もしくはワンバウンドを身体で止めるなどした際に行われるプレー。「見逃し三振でも適用されるのか!?」と疑問に思ったかもしれないが、実はルール上見逃し三振だとしても振り逃げは成立するのだ。
この「振らない振り逃げ」にコメントが殺到。「見逃しで振り逃げが成立することを初めて知った」「ハヤカワくん好判断すぎです」「また新しくルール覚えられた」など、珍しいプレーに対して野球のルールを再認知したという声が非常に多く集まった。
Shohei Ohtani was forced to leave the game after being slid into at home during this fluke play. pic.twitter.com/vMurRAHsgo
— SportsCenter (@SportsCenter) April 5, 2021
野球の世界ではよく見られる「振り逃げ」。ピッチャーが三振を奪う良い投球をしても、キャッチャーが捕球をしなくてはアウトにできない。先日、リアル二刀流としてデビューした大谷翔平の試合でも「振り逃げ」がきっかけとなり、勝利投手の権利目前での降板となってしまった。何気ないプレーではあるが試合の流れを大きく変える「振り逃げ」。今後の野球観戦の際は、注目してみてほしい。