メジャーリーグ(MLB)ロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平の勢いが止まらない。トミー・ジョン手術を経て、本格的な「二刀流」復帰となった今シーズン、開幕から歴史に残る記録を連発している。
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まず、4月4日のホワイトソックス戦に2番ピッチャーで先発出場。メジャーの公式戦初となるDH解除による投打の同時出場「リアル二刀流」を果たした。ピッチャーが2番バッターとして出場すること自体が1903年以来の出来事だが、さらにすごいのがその結果だ。
なんと第一打席で完璧なホームランを放ってみせたのだ。この試合、4回まで無失点に抑えたものの、5回に不運な接触プレーで降板したことで、勝利投手の権利を得ることはできなかったが、MLB公式SNSでも「We are witnessing history.(私達は歴史を目の当たりにしている)」と興奮をもって報じられた。
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そして4月26日のレンジャーズ戦。この日までに打者として7本の本塁打を放ち、ホームランダービートップに躍り出ていた大谷が、再び2番ピッチャーで先発出場。ホームラントップの選手が先発投手として試合に挑むのは、なんと1921年のベーブ・ルース以来という快挙。出場しただけでも歴史的快挙を果たしてしまった大谷だが、この試合では3打数2安打のマルチヒットを放ち、投手としても自身1072日ぶりの勝利を挙げる大活躍。名実ともに「野球の神様」と肩を並べる形となった。
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この活躍ぶりに、これまで大谷に辛辣だったアメリカのMLBファンも「こいつは異次元だ」「最も才能のある選手だよ」「MVPだ」と掌返しで称賛。「ショウヘイは過大評価だと言っていた奴らはどこに行った?」といったコメントもあるなど、まさに大谷は自らの活躍でアメリカ人ファンを黙らせた形となった。
Shohei Ohtani becomes the first player since Babe Ruth to enter a game as starting pitcher while leading the league in home runs! ?
The Great Bambino accomplished this feat on June 13, 1921, starting for the Yankees while holding a league best 19 HRs.https://t.co/zEQq3MObY8 pic.twitter.com/uQxO3rritJ
— Topps (@Topps) April 27, 2021
MLBのトレーディングカードを取り扱うTopps社は、この100年ぶりの快挙を受け「Topps now」シリーズで大谷のトレカを24時間限定発売。「Topps now」とは記録達成や引退試合などの際に発売されるリミテッドシリーズ。ここに名を連ねることもまた、一流プレーヤーとしての証なのだ。
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現在、MLB公式が考えるアメリカンリーグのMVPランキングでも上位につけている大谷翔平。このままの活躍を維持すれば、二刀流でのMVP獲得も夢ではないだろう。