テニスやバドミントンのイメージが強いYONEX(ヨネックス)のランニングシューズがあるらしい……。という話は小耳に挟んでいたのですが、元バドミントン部でYONEX愛用者だった私。「どんなシューズなんだろう」と気になっていたところ、YONEXの新作ランニングシューズの試走イベントに参加できることに!
より安全に走るためのカーボン搭載シューズ「SAFERUN」シリーズ
カーボンプレート入りランニングシューズが注目され始めたのはここ5年くらいの話ですが、実はYONEXのテニス&バドミントンシューズには、1997年からカーボンプレートが取り入れられていました。
ラケットのフレームにカーボンが使われているのは知られていますが 、シューズにも25年も前から取り入れられていたとは! そんなカーボン成型の技術を用いて、40パターン以上の形状でシミュレーション解析、試走を実施し、ランニング専用のフルレングスのカーボンが開発されました。
製品開発部の横山さんからの製品説明を聞いてすぐに納得。テニスやバドミントンのラケットのフレームに使われているのはカーボン。近年ランニング界においても人気が定着したカーボンプレート入りのランニングシューズを、優れたカーボン成型技術を持つYONEXが開発した、となればぜひ履いてみたいですよね!?
カーボンプレート入りランニングシューズは、より速く走りたい人のためのもの、というイメージがありますが、YONEXのSAFERUNシリーズは、怪我なく安全に、そして楽に走るためのカーボンプレート入りランニングシューズです。SAFERUNシリーズに使われているカーボンプレートは、“3D-POWER CARBON”という形状で、適度なしなりが筋肉の負担を軽減してくれます。
3D-POWER CARBONが搭載されたシューズは、「SAFERUN AERUS(エアラス)」、「SAFERUN 100X」、「SAFERUN 200X」の3モデル。この3つのモデルはそれぞれ、走行ペースに最適化したカーボンプレートが使われています。プレートの踵周辺を立ち上げる3D形状にすることで、着地時の横振れを軽減して膝への負担を軽減。前足部と中足部の強度に適した合成になるようにカーボン繊維の積層角度を変えて、しなり度合いが調整されています。
最高級のセーフティ機能で長距離もラクラクな「SAFERUN 200X」
ランナーの怪我で最も多い、膝の負担を和らげるSAFERUNシリーズ。中でもSAFERUN 200Xは、YONEX史上最大ボリュームのクッション性に、YONEX史上最大のソール幅。従来品「SAFERUN 200」と比較してクッション性は+11%、ソール幅は+17%と、大幅に進化しています。
ミッドソールに使われている“FEATHER LIGHT X”という素材は、従来の素材から12%もの軽量化を実現。そして着地衝撃が最も高くなる踵部に集中して搭載されているのは“POWER CUSHION+”。12mの高さから落とした生卵が割れずに6mも跳ね返るほど、衝撃を吸収して力に変えてくれるという驚きの高反発クッション材です。
SAFERUN 200Xに使われている“3D-POWER CARBON”は、中足部に高い剛性を持たせつつ、前足部は適度にしなる仕組み。さらに母指球部分を少し浮かせたロッカー形状のソールにより、自然と脚が前に出てより楽に走れます。
SAFERUN 200Xを履いて5km試走
SAFERUN 200Xのアッパー素材に使われているリサイクルポリエステル100%エンジニアードメッシュは、足の部位ごとに編み密度を変えた設計。適度な厚さ、適度な柔らかさで足を包み込んでくれます。ペラペラの薄いアッパー素材より、適度な厚さがあったほうが包まれている安心感があるので、好きな履き心地です。
ソールに厚みがあると気になるのは横振れや安定感ですが、ソール中心部が肉抜きしてあり、重心が中央に集中することにより横振れも抑制されます。踵を包み込むような3D-POWER CARBONも相まって、着地に安心感がありました。
ソールの適度な柔らかさと反発性が足運びを楽にしてくれるのが感じられて、とても気持ちよく走れました。私個人の意見ですが、1km6分半以上のペースで走るのが心地よく感じます。初心者ランナーはもちろん、中級者以上のランナーのLSDにも使えそうですね。YONEXのカーボンプレート入りランニングシューズSAFERUN 200Xは、おしゃべりできるペースで、のんびり走るのが好きな私にピッタリのランニングシューズだなと思いました。
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