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2018/5/16 17:15

文具による強制執行だ! スマホはもういじりません付箋を中毒者に捧げたい

【きだてたく文房具レビュー】強制的にスマホ中毒者を解毒してくれる付箋

ぶっちゃけ、ここ数年というわずかな期間のうちに、生活からスマホが完全に切り離せなくなっている。なにせ今や、仕事の依頼もLINE経由で来るぐらいで、公私ともにスマホがないと“詰む”のである。

 

「スマホ中毒」「スマホ依存症」という言葉に自分が当てはまるのかはよく分からないが、実はここまでの150文字足らずをPCで打つ間に、スマホの画面を3回見ている。家族からのLINEと仕事関係の電話とソシャゲの時間限定イベント周回だ。今は『コトダマン』が面白くて止まらない。

↑最低限、歩きスマホはやめましょう

 

さすがに以前から「これ、良くないんじゃないか?」という意識はあった。ちょっとなんとかすべきじゃないか……などと思いながらクラウドファンディングサイトを巡回していた(もちろんスマホでだ)ときに、ちょっと面白いモノを発見した。

 

それは、スマホの利用を制限するための付箋だと言うのである。

↑ARUPaPa Product Design「スマホシマ箋」20枚×2冊 1200円

 

↑付箋としての粘着部分は、赤色で示した部分のみ

 

スマホの見過ぎを防ぐ付箋「スマホシマ箋」は、工業デザイナーの河端伸裕氏がクラウドファンディングサイトMakuakeで立ち上げたプロジェクトだ。

 

パリッ、サラッとした手触りの竹紙(竹パルプ100%)製で、サイズはかなりよく見慣れた4.7インチのスマホ画面とぴったり同じ。

↑iPhoneの4.7インチ液晶とぴったりサイズの紙面

 

使い方はもうお分かりだろう。「スマホをちょっと見るのやめたいなー」と思ったら、スマホシマ箋をダイレクトにスマホ画面の上から貼ってしまうのである(すべりの良い画面保護フィルムなどを貼っていると、貼り付きが悪くなるので注意)。

 

なるほど、これなら確かに画面は見えないし、あえて貼って隠してあるものを剥がしてまで見る、というのは、やはりどこか意識的なセーブがかかるものだ。ついでに「21時までは勉強」とか「原稿終わるまでに剥がしたら罰金1万円」といった抑制的なメモ書きを加えておくと、より効果的だろう。

↑画面に貼り付けるとこんな感じで情報をシャットアウト。書き込みも筆記具を選ばず自由に書ける

 

ちなみに発案者の河端氏がスマホシマ箋を思いついたのは、「公園のブランコで3歳くらいの子供と遊んでいるお父さんが、スマホの画面をずっと見ながら子供の背中を押していたのを見たのがきっかけ」とのこと。なるほど、そういう場合は「おとうさん、あそんで」と子供に書いてもらったのを貼っておくのは効きそうだ。

 

それにしたって、スマホ見るの止めたいなら画面隠しちゃえ、というのは恐ろしいぐらいにシンプルでプリミティブな解法。

 

ただしこのスマホシマ箋、先にも書いた通り4.7インチ液晶サイズということで、使えるのはiPhone(6、6S、7、8)のみ。さらには対応するOSもiOS10もしくはiOS11に限られている。

↑切り抜かれた2カ所の窓は、主に着信を受けるためのもの

 

どうして液晶画面に貼るだけのふせんで、対応OSまで指定されているかというと、つまりこういうこと。ふせんに空いた窓の位置と、画面上の表示位置を合わせる必要があるのだ。

 

下に空いた角丸の大きな窓はというと、電話を着信した際にスライドスイッチで受けるためのもの。いくらスマホ画面を隠して見ないようにしているからって、かかってきた電話まで受けないのはやりすぎだ、と発案者の河端氏も思ったのだろう。そこはちゃんと使えるようにしてあるのは、なかなか面白い。

 

上の窓は、発信者の電話番号や登録名が見える窓になっている。可能な限りスマホは使わないと決めたのだったら、ここで「どうしても出ないとマズい相手」だけ確認して、あとは後でかけ直すぐらいの心持ちでいたい。

↑手前に傾けてスリープを解除すると、上の窓で時間確認を行える(紙の上からでも操作は可能)

 

ついでに、事前に「手前に傾けることでスリープ解除」と設定しておけば、スリープになったiPhoneをちょっと持ち上げる動作をすれば、狭いながらも窓から時間を確認することも可能。

 

確かにスマホを持ち出してからは腕時計をする習慣もなくなったし、画面で時間が確認できないのは困るのだ。

↑スケジュール/タスク管理も、直接書いてしまえばスマホ要らず?

 

このように、スマホでできる最低限の行為はふたつの窓で確保してあるが、あとはもう完全に諦めたほうがいい。

 

スマホでスケジュール管理をしているという人は、ひとまずスマホ封印中の予定だけスマホシマ箋に直接書き込んでおこう。それで我慢だ。ちょっとした覚書をメモアプリに書き込みたいときも、とりあえずスマホシマ箋にメモっておけば、記録として残せるから良しとしよう。

 

SNS? LINE? ソシャゲ? 諦めろ、諦めろ。

 

実際にスマホを諦めてしまうと、当然のように作業は効率よく進むし、家族と話すこともあるし、電車の中でぼんやり車内吊り広告を見るのも悪くないと思い出す。もちろんずっとなんて耐えられるわけもないが、たまに時間限定で強制的にスマホ画面をふさいでしまうのも、面白いのかもしれない。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

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