文房具
2019/3/29 17:45

旅行記録から、スポーツ利用、五線譜に写経まで! 「クアデルノ」で贅沢な趣味の時間を味わい尽くそう

パソコンやタブレットはとても便利なデジタル機器です。でも毎日の出来事や、ふと頭に描いたアイデアを手書きで文字や絵に起こして残したときには、やはり紙のノートとペンを使ってしまう方も多いのではないでしょうか。

 

富士通クライアントコンピューティングが発売した電子ペーパー「QUADERNO(クアデルノ)」は、手で書いた文字や文書をデジタル化し、たくさんのファイルを軽くてスリムな本体に保存して軽快に持ち歩ける、紙を使わないエコな“ペーパーレスノート”です。2018年12月の発売以来、大いに注目されているこのデジタル文具、パソコンやタブレットとどこが違うのかを含め、便利な使い方を紹介したいと思います。

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バックライトを持たないため見やすく、バッテリー長もち

「QUADERNO(クアデルノ)」がパソコンやタブレットと大きく違う点は、液晶を使わずに、電子ペーパーと呼ばれるディスプレイを採用したことです。「QUADERNO(クアデルノ)」が搭載する電子ペーパーはとても解像度が高く、表示されるテキストが鮮明で読みやすいことが特長。商品にはA4サイズ/13.3型と、A5サイズ/10.3型のサイズが違う2種類を揃えていますが、どちらも16階調のきめ細かなグレースケール表示に対応しています。ディスプレイの表面が半光沢処理なので、光の照り返しが少ないことも見やすさの秘密です。

 

電子ペーパーは、文字などを表示する際に、バックライトを使って背面から光を当てる必要がありません。そのため長時間使っても本体が熱を持たず、余分な電力を消費しません。さらに本体のサイズを薄く・軽くできるメリットも生まれます。

 

↑電子ペーパーは屋外の太陽光下でも極めて見やすい。そのうえとても軽い(A5だと約251g)ので、旅行のときのなど、観光地でのメモツールなどとして最適です

 

A4とA5、2種類のサイズが揃う「QUADERNO(クアデルノ)」は、本体の薄さがどちらもたったの約5.9mm。初めて手に取ると、誰でもきっと声をあげて驚いてしまうほどの軽さも実現しています。「クアデルノ」と少し厚手のシステム手帳を手に持って比べると、きっとシステム手帳の方が重く感じてしまうでしょう。

 

↑デスクトップでじっくりと使い、大きな文字や図版なども書き込みたいならA4がおすすめ。持ち出してのミーティングなどで使うのなら、A5もほうが使いやすいでしょう

 

この電子ペーパーですが、文字の書き心地は、かなり紙に近いものがあります。ガラスと違いわずかな筆記抵抗があるので、ペンがディスプレイで上滑りせず、きちっと意図通りの文字が書けます。さらに書いた文字を消すのも簡単で、付属のスタイラスペンにあるボタンを押しながら文字をタッチするだけ。狙った位置をピンポイントで消せるので、非常に軽快に書類などの作成が行えます。

 

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きわめてシンプルな操作系統に加え「保存」作業は不要、というユーザビリティ

操作も非常にカンタンです。「QUADERNO(クアデルノ)」の本体にある物理ボタンは、電源ボタンと、メインメニューを表示するためのホームボタンだけ。電源をオンにすると、わずか十数秒前後で電子ペーパーの画面が点灯して、専用の電子ペンで文字や絵をサラサラっと書き始めることができます。ちなみに電子ペンは電源操作もいりません(充電は必要)。

↑紙にペンで文字を書いている書き味。自分の筆記のクセに調整するキャリブレーション機能もあり、より滑らかな筆記を実現できます

 

本体にはデータファイルを保存するための記憶媒体としてメモリーが内蔵されています。

 

「QUADERNO(クアデルノ)」はパソコンやタブレットのように、ファイルを「保存」する操作が不要です。手書きで作成したファイルは本体のメモリーに自動保存されるので安心です。

 

さらに1つのファイルにページを無限に増やせます。例えば旅行の記録を1件のファイルにまとめて書いて残したい時には、1つのページに小さな文字を詰め込まなくても、自由にページを増やしてゆったりと文字やイラストが書けます。内蔵メモリーには1件のデータ容量が約1MBのファイルを、約1万件も保存できるので安心です。

 

本機専用のパソコン用アプリケーションソフト「Digital Paper PC App」を使うと、「QUADERNO(クアデルノ)」の本体だけで作成したファイルに名前を付けたり(本体だけでも可能)、フォルダを作って内容ごとに分類して整理もできます。「QUADERNO(クアデルノ)」をUSBケーブルでパソコンに接続してファイルをパソコンのハードディスクに移したり、反対にパソコンで作成した文書ファイルをクアデルノに入れて持ち歩いたりすることもできます。

 

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紙書類を転送するにはスキャナー活用! 「ワード」などは印刷ボタンで自動でPDF化

例えば習い事のミーティング、町内会の会議で必要な書類の作成は「QUADERNO(クアデルノ)」におまかせ。仲間同士でカジュアルに閲覧するための連絡用文書などであれば、ささっと「QUADERNO(クアデルノ)」を使って手書きで書いて、パソコンに移してプリンターで印刷すれば、わざわざパソコンソフトを立ち上げる必要もありません。「ワード」や「パワーポイント」は苦手という方にもおすすめです。

 

紙のドキュメントをデータ化して、「QUADERNO(クアデルノ)」に保存しておけば整理整頓も楽になります。仕事や習い事の資料を外出先で読み込みたいときありますよね。でも荷物が重くなるのは避けたいものです。そんなときは「QUADERNO(クアデルノ)」が電子ビュワーとして活躍してくれます。

 

紙ファイルを電子化するならば、やはりスキャナーを使う方法が最も手軽。もし、現在ご自宅で使っているプリンターが一体型の複合機なら、スキャナー機能が搭載されている可能性が高いので一度確認してみてください。ポイントはスキャナーで紙ファイルを読み込む際に、ファイルの保存形式を「QUADERNO(クアデルノ)」が読み込める「PDF」に選択することです。さらにそのPDFの保存先フォルダを「QUADERNO(クアデルノ)」と同期する設定にしておけば、スキャンするだけで、「QUADERNO(クアデルノ)」にPDFがどんとん転送されるわけです。

 

↑PFUのスキャンスナップで書類をスキャン。その保存先フォルダを、「QUADERNO(クアデルノ)」と同期フォルダに設定しておけば、紙資料をどんどん転送できます

 

とはいえ、「ワード」や「エクセル」、「パワーポイント」のデータを、パソコンから「QUADERNO(クアデルノ)」に移す方法もとてもカンタンです。パソコンにUSBケーブル、もしくはBluetoothなどを使ってクアデルノを接続したら、いつものファイルをプリンターで出力する手順を進めて、最後に出力先のプリンターを「Fujitsu Digital Paper」に選択して印刷をかけると、自動的に「QUADERNO(クアデルノ)」で読めるPDF形式に変換して保存されます。

 

↑パワポやエクセルなどは、印刷機能を使えば簡単にPDF化→転送が可能。無線接続でも優先接続でもほぼ待ち時間なしで転送されます

 

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旅行記から五線譜まで!趣味に「クアデルノ」は使える!

「QUADERNO(クアデルノ)」の本体に内蔵されているバッテリーは、パソコンとの接続などに使うための通信機能をオフにしておけば、なんとフル充電から最長約3週間も持続するスタミナがあります。専用電子ペンのバッテリーもスタミナは約1か月。長期の旅行にもぜひ「QUADERNO(クアデルノ)」を連れて行きましょう。旅の思い出を文書にしたためるのに役立ちますし、目に焼き付いた風景をちょっとしたスケッチにして残しておけば、旅が終わった後も何度も思い出を振り返ることができて楽しそうです。

 

↑フル充電から最長約3週間も持続するスタミナ。長期の海外旅行・出張などでも充電の必要なく使い続けられるので安心!

 

また「QUADERNO(クアデルノ)」にはスケジューラー機能もあります。「マンスリー」「ウィークリー」「デイリー」で予定を記載でき、それぞれがワンタップでシームレスに遷移可能。「デイリー」のページは、紙幅が尽きたら新しいページを挿入できるので、「書ききれない」ということがありません。これも紙の手帳ではありえない便利ポイントです。

 

↑上から「マンスリー」「ウィークリー」「デイリー」。手書きの手帳同様、それぞれに予定を書き込んでいきましょう

 

「QUADERNO(クアデルノ)」で新規に文書を作る時にはいくつかのテンプレート(ひな形)が選択できます。旅行記などの記録には白無地のテンプレートが最適ですが、もっとカジュアルに毎日の生活を日記として記録したい場合は、ヘッダーにドキュメントのタイトルと日付を書き込める「ミーティングシート」も使い勝手が良いです(下の旅行記の例)。

 

↑「QUADERNO(クアデルノ)」で実際に作成した旅行記録。イラストと文字で残しておくと、パソコンのほうにも同期され、思い出がストックされていきます

 

電子ペーパーと専用ペンのコンビネーションによる文字の書き味はとても滑らか。ペン先に伝わってくるほどよい抵抗感は、まるで紙のノートにインクのペンや鉛筆で書いているように感じるほど自然な手応えがあります。手書きだからこそ、脳が心地よい刺激を受けて、アイデアも無限に膨らんできます。例えば仲間と早朝に集まって楽しむスポーツの作戦ボードとしてクアデルノを活用してみるのも良いでしょう。また、写経で心を落ち着かせたいときにも「QUADERNO(クアデルノ)」は最高のパートナーになります。

 

↑スポーツの戦略ボード、ゲーム記録としての活用もおすすめ。刻々と変わる勝負の盤面を、「QUADERNO(クアデルノ)」ならリアルタイムで修正して指示できる。この例は「ペタンク同好会」でのゲームのレポート。この結果を次回の対戦に生かしていきます!

 

↑紙と鉛筆の書き心地、というところで般若心経の写経に使ってみました。ほぼ無限に書き続けられるので、紙の消費を抑えられるのものうれしい。新聞のコラムの「書き写し」などにも使えるでしょう! 気に入ったコラムには「☆」印をつけておけば、あとから検索することも容易です

 

ちなみに、「QUADERNO(クアデルノ)」は、「Digital Paper PC App」アプリケーションを使って、任意のPDFファイルをテンプレートとして「QUADERNO(クアデルノ)」に登録することもできます。頻繁に使いそうなドキュメントのフォーマットがあれば、テンプレートにしておけば新規に文書を作成する際に繰り返し呼び出して使えるので、とても便利です。

 

筆者の場合、文具店で購入した五線譜をスキャナーで読み込んで、テンプレートとして登録してみました。友だちとバンドの練習をするときにいつも活用しています。五線譜を表示すると、クアデルノが電子楽譜に早変わり。音符やメモを書いて修正したり、ページ送りも画面を指で左右になぞるだけで“譜めくり”ができるので、楽器を弾きながらでも操作ができます。何より束になるとかなりの重さになる紙の五線譜を持ち歩かなくてもよくなったので、スタジオへの往復の移動がとても楽になりました。音楽をたしなむすべての方にクアデルノを使ってみて欲しいと思います。

 

↑五線譜in「QUADERNO(クアデルノ)」は、趣味で音楽をやっている皆さんの目からうろこ! ページ送りがサクッとできるので、演奏中にページをめくる必要がないのがうれしいポイント!

 

 

ほかにも例えばナンプレ(数独)のブロックシートや、将棋盤をテンプレート化すれば「クアデルノ」で五目並べなども楽しめそうです。「QUADERNO(クアデルノ)」をどうやって遊び尽くそうか、アイデアが際限なく広がってきます。

 

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さらに編集部おすすめなのが、「スケジューラー」を「日記」として使う、という発想です。年配の方の中には、日記をデジタル化して書きたいものの、キーボードになじめないという方もいいでしょう。そんな方は、「QUADERNO(クアデルノ)」のスケジュール機能の「デイリー」のページを日記として使ってみてはどうでしょう。マンスリーからワンタップでジャンプできるのも便利ですし、紙幅に制限がないのも日記に最適。いま注目の「エンディング・ノート」ならぬ、「エンディング・クアデルノ」として、これまでの人生ログを記載するのもいいかもしれません。

 

↑スケジュールの「デイリー」のページを、「日記」として活用するはナイスアイデア! 過去の月間カレンダーから手軽にジャンプできるし、紙幅に限界がないので、日記に最適。例えば「何かやりたいことを書いたページには☆」などルール決めておけば、あとから「☆」マークで検索できるのも便利

 

 

デジタル機器として、機能を詰め込みすぎずに、初心者でもすぐに馴染めるシンプルな操作性を実現したところも「QUADERNO(クアデルノ)」の大きな魅力。電子文具は初めてというシニアの方々にも、「QUADERNO(クアデルノ)」は自信を持っておすすめできるアイテムです。

 

公式サイト http://www.fmworld.net/digital-paper/top.html

WEB MART http://www.fujitsu-webmart.com/pc/webmart/ui3211.jsp