使い続けても指の疲労が少ない“ノンスリップ定規”
デザインフィルが発売した新作定規「ノンスリップアルミ定規」は、裏面の中央に帯状のゴムストッパーが配置されており、直線を引いたりカッターを使ったりする時にズレ動かず、安定して作業ができるというもの。
ところが、定規というのは「作業時にズレない」だけでは駄目なのだ。例えば平行線を何本も引くなどする場合は、線を引いた後に次の位置までスーッとズレ動いてくれないと使いにくい。機能的に矛盾するようだが、欲しいときだけピタッと固定できて、それ以外はスルスル動いてくれないと困るのである。
「ノンスリップアルミ定規」は、このズレ動く/動かないのオンオフが、とても簡単なのがポイントになっている。
まず普通に定規を紙面に置いた状態は、ストッパーオン。波状の板面に指を軽く乗せておくだけで、しっかり固定されてズレ動かない。動かしたいときは、波板の後ろ側(メモリが刻まれてない方)に指の重心を傾けてやることで、ストッパーオフ。スルスルと軽く動くようになるのだ。
これまでに市販されていたノンスリップ機能付きの定規は、指を乗せて定規を紙に押しつけることで、ストッパーオンになるものがほとんど。このタイプは、作業時に指への負担が大きく、意外と疲れるのである。特に長時間の作業をするときは、デザインフィル方式(基本は常時ストッパーオン、力を入れてオフ)の方が疲労が少なく、快適だと思う。
本体に磁石を内蔵しており、金属面に貼り付けておけるのも面白い。定規は意外とペン立ての容量を食うので、パーテーションなどに貼っておけば無駄なスペースを取られないのはうれしいところだ。
もしかしてスチールデスクで使う時は、定規が天板にくっついて動かせなくなるのではとも思ったが、メモリ側のエッジを浮かせると磁石も浮くようになっているため、何の問題もなく使用できた。このあたりはさすが、上手に作ってあるものだ。