専用ボードも地味にテクニカル
マグネティック・メモブリックスを貼り付ける専用ボードとして用意されているのが、「Mover Book」と「Mover Pad」。
Mover Bookは見開き2面式の金属板内蔵ボードで、中に164×222mmの紙を収納できるようになっている。入手時にはバーチカル1週間のフォーマットが装備されていたが、これは自由に差し替えが可能だ。
例えば筆者は、1時間単位でのスケジュール管理をするほど予定が詰まることがないので、バーチカルはオーバースペック。基本的には“今月はどこに締切があって、取材日はいつか”というのが一目で分かればありがたいので、スケジュールはマンスリー式がいいのだ。
ということで、マグネティック・メモブリックスの幅に合わせて、マンスリー用のフォーマットを自作してみた。毎月分を作るのは面倒かと思われるかもしれないが、エクセルで関数を使えば、12か月分のカレンダー作成も作業時間は30分弱である。(筆者はイラストレーターの段組で作成。これも慣れれば簡単)
もちろん、フォーマットを変えればスケジューラー以外の使い方も可能。ブレスト用の掲示ボードとして使ったり、アイデアをセグメント分けしたりといった発想ツールにもなるので、この辺はいろいろと応用が効きそうだ。
Mover Book本体にも、細かな工夫がされている。普段は見開きで置いておき、持ち運ぶ時には“ブック”の名前の通りパタンと閉じることができるのだが、内側の縁にはマグネティック・メモブリックスの高さ分だけ段差がついているので、予定を貼ったままで閉じられるようになっているのだ。
また、縁に内蔵されたマグネットのおかげでうっかり開かないように固定できるので、カバンの中で揺られてメモブリックがバラバラとこぼれ落ちることもない。
一方、コンパクトな Mover Padは、単体で2日分のバーチカルスケジューラーとして使用できるサイズ。Mover Bookと同様にフォーマットの差し替えが可能なので、単体でToDoチェッカーに使ったり、メインのスケジューラー(Mover Book)に貼る前の予定の優先度仕分けに使ったりというのも面白そうだ。
残念なことに、Moverはまだ日本の販売代理店がないようで、2019年6月時点ではクラウドファンドサイト「INDIEGOGO」から予約購入をするしかない。ただ、メーカーによれば、2019年内には国内向けのECサイトもスタートするとのこと。非常に面白い製品なので、早く日本でも気軽に購入できるとうれしいのだが。