大小のドットが自在に捺せるツインタイプのサインペン
もうひとつ面白いのが、5月に発売された呉竹「ZIG クリーンカラードット」である。こちらは、0.5mmの細字+太字のツインタイプとなっている。
0.5mm細字のペン先は一般的なプラチップで、きしみもなくサラサラと心地良い書き味。インクもかなりダクダク系で、たっぷりとしたフローを楽しみながら書くのに良さそうだ。
カラーは現時点で、明るめ中心の12色とやや物足りない気もするが、全体的に発色がハッキリしているので、常用筆記に使っても問題ないと思う。
で、“細字サインペンを紹介する!”と冒頭で宣言しておきながら恐縮だが、このクリーンカラードットの最大の見所は、もう一方の太字/ドット芯の方なのだ。
ツイン芯の太字側を垂直にスタンプするとドットが捺せる、というサインペンはトンボ鉛筆の「プレイカラードット」をはじめいくつかの製品が存在する。これらは基本的に同じ直径のドットがポンポンと量産できるよ、というもの。ところがクリーンカラードットは、最小直径1mm、最大5mmのドットが自由に作れるのである。
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ポイントは、先端が球体状になった極太チップ。これをぐっと押しつけると大きなドットに、ちょんとつけると小さなドットに、と押し込む力加減で自由にサイズの違うドットが作れる、ということ。
これが使う前に予想していた以上に面白くて、サイズ違いのドットをポンポンと捺しまくっているだけでメリハリのきいたきれいなビジュアルが作れるのである。
例えばバレットジャーナルの紙面を飾りたいという場合でも、これなら絵心のまったくない人でも派手な装飾が楽しめるだろう。芯が球体型なので、多少傾けて捺してもきれいなドットになる(他社の円筒型芯だと、完全に垂直に捺さないと失敗しやすい)というのも大きなポイントだ。
また、ぐっと押しつけてから力を抜きつつ横に引くと涙滴型も描けるなど、アイデア次第でいろいろな図形が作れるはず。“誰でも楽しめる画材”としてかなりのポテンシャルがあるので、ぜひ遊んでみてほしい。