なにより最大のポイントは、粘着力のアップだろう。試しにテープを引き出してみると、指の腹にベタッとしっかり貼り付くのが感じられる。おそらく、しばらくこの手のテープを使っていなかった人なら「えっ、こんなにくっつくの?」と驚くであろうレベル。
製品として「粘着剤を従来の30%増量」を謳っているだけあって、一般的なセロハンテープやメンディングテープと比較しても、粘着の強さは圧倒的だ。仮止めするにしても、例えば「重量的にセロハンテープだとちょっと粘着力が不安だな」と感じていたケースでも、これなら使えるかもしれない。
ただ、個人的に最も感心したのは、粘着力以上に、テープそのものの使いやすさ。基材(フィルム部分)にしっかりとしたコシと厚みがあるため、長く引き出したテープがヘニャッと曲がって粘着剤同士がくっつく、いわゆるテープが輪になるミスが起きにくいように感じた。
また、粘着力が強いにもかかわらず、引き出し抵抗が少なく、スルーッとロールから引くことができるのも嬉しいところ。
さらに、これは使い始めたばかりなのでなんとも言えないが、粘着剤の劣化が少ないというのも、売りのひとつとなっている。
セロハンテープがゴム系粘着剤なのに対して、スーパーホールドテープはアクリル系粘着剤。ゴム系よりも耐候性・耐光性に優れているのは確実なので、少なくとも半年経たないうちに黄ばんでくる、なんてことはないはずだ。
ちなみに、ポリプロピレン基材+アクリル系粘着剤の組み合わせは、がっちり強粘着+耐水性の梱包用PPテープと同じ組み合わせ。封緘にも、水に濡れるだけで簡単に破れてしまうセロハンテープより安心して使えるだろう。
さて、もうひとつ、テープ貼り作業用に最近見つけて「これいいな!」と思ったモノがある。