文房具
2020/9/8 19:00

日本文具大賞2020でグランプリに輝けなかった傑作たち

毎年開催されている、文房具の見本市「国際文具・紙製品展」(通称ISOT)の会期初日に発表されるのが、業界最注目の「日本文具大賞 グランプリ」である。

 

このアワードは、事前に機能部門・デザイン部門に各5アイテムが優秀賞としてノミネートされ、さらにそれぞれ1点のグランプリが選ばれるシステム。(選出はデザインディレクターの川崎和男氏を筆頭に、2020年は5人の審査委員によって行われた)優秀賞の中からどれがグランプリになるか? は、この時期の文房具好きのマストな話題といって間違いない。(そして筆者は毎回予想を外す)

↑日本文具大賞表彰式の様子

 

第29回となる今年のグランプリは、すでに他メディアの報道などでご存知の方も多かろうが、機能部門が「ホントの紙ねんどつくるキット」(相馬)。デザイン部門が「毎日使いたいガラスペン BRIDE/GROOM」「インクポット BOUQUET」(ハリオサイエンス)という結果となった。

 

これらグランプリ製品については、放っておいても各メディアで目にする機会があるだろうから、今年もこのGetNavi webの文房具連載では、筆者の個人的な「えっ、これグランプリ取れなかったの!? なんで?」的セレクトを3点紹介したいと思う。そう、つまりは今年も予想を外したということである。

 

1. 機能部門はこれだ! と思っていたLEDデスクライト

機能部門で個人的に推していたのが、蛇の目ミシンが販売する英国デイライト社製の充電式LEDランプ「Halo Go(ハローゴー)」。

 

ざっくりと言ってしまえば、手元が明るいコードレスの充電式LEDデスクライト+手元が拡大できる拡大鏡だ。充電時間は6時間、連続利用は最大で8時間となっている。

↑機能部門優秀賞の蛇の目ミシン「Halo Go」

 

ポイントになるのがLEDライト部分で、太陽光に近い6000Kの色温度と、Ra95+の高演色性を持っている。

 

“演色性”というのは、その光でモノ本来の色に見えるかどうか、という数値。太陽光をRa100として、それに近いほど自然な発色になる。医療現場や美術館で使われる照明の水準が90以上ということで、これはなかなかの高性能だ。もちろん同等の高演色デスクライトは他にもあるが、充電タイプで1万900円(税別)いう価格はかなりレア。

↑レンズ直下は確実に影のできない明るい視界。細かい作業中だと、これはすごくありがたいのだ

 

もうひとつの特徴である拡大鏡は、メインが2.25倍の直径9cm大型フレネルレンズ。さらにその中に4.0倍の小型レンズが埋め込まれているので、用途によって使い分けることができるのだ。

 

この2.25倍というのが、細かい作業にちょうど良くてかなり重宝する。プラモデルの細かい部品を組み立てるときや、マニュアルの小さな文字を読むときなんかは、広い視界と拡大率のバランスが取れたものが使いやすいのである。

 

それが両手フリーで使えて、なによりレンズ周囲からLEDが照らしてくれるので手元に影もできないし。老眼甚だしい身としては、こういうツールが本当にありがたい。

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