2. 機能部門でこっちも推したい磁性ホワイトボード
機能部門でもうひとつ気になっていたのが、プラスの「クリーンボード クレア(CREA)壁掛けタイプ」である。
こちらは、この文房具連載でも過去に取り上げた、磁性ボード「クリーンノート Kaite」をドーンとホワイトボードサイズまで大型化(1200×900mm/900×600mm)したもの。
ベースとなるボードは内部に鉄粉入りマイクロカプセルを封入しており、上からマグネットペンで書くことで筆記線を浮かび上がらせるという仕組み。つまり、懐かしのタカラ「せんせい」の巨大な次世代版という感じなのだ。
もちろん電源不要で、ホワイトボードマーカーのような消耗品も不要。会議中にインク切れしてもう書けない! みたいなトラブルもない。
従来の磁性ボードでは不可能だったピンポイント消しができるのも、このシリーズのポイント。イレーザーを消したい部分に押し当てると、そこだけがスッと消えるのはなかなか不思議な光景である。
「クリーンボード クレア」にはさらに電動イレーザー搭載モデルもあり、こちらはスイッチを押しながらボードに当てると、内蔵のマグネットが動いてサーッと広い範囲を消すことができるのだ。
「ここはもうちょっとかな〜」と感じたのは、筆線がグレーっぽくて薄いこと。これは磁性体マイクロカプセルの仕様なのか、Kaiteのころから変わらない部分である。
とはいえボードが広い分、マグネットペンも線幅の太いタイプがチョイスできるのはありがたい。これなら多少線の色が薄くても、視認性はそれなりに確保できるだろう。