文房具
2021/6/22 15:00

LAMYとのコラボペンも登場! 新型「クアデルノ」は爆速&快感なクリエイティブマシンに進化!

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、電子ペーパー「QUADERNO(クアデルノ)」の新モデルを7月8日に発売します。予約は本日6月22日より受付開始。実売予想価格はA5サイズが4万9800円前後、A5サイズが6万9800円前後。

↑A4サイズとA5サイズの2モデルをラインナップ

 

クアデルノは、本物の紙とペンのような“書きやすさ”と“読みやすさ”を実現した、超軽量・薄型電子ペーパー。データ化された資料を取り込んで閲覧したり、付属のスタイラスペンでメモなどを書き込むことが可能。手書きメモのコピー&ペーストや検索機能などを備え、アナログの良さとデジタルの利便性を両立しています。

 

新モデルでは、従来の「紙のように読める・書ける」という特徴はそのままに、基本スペックを大幅にアップ。CPUの性能が上がったことにより反応速度が約20%向上し、ページ送りやドキュメントの切り替えなど、よりスムーズな操作感を実現しました。さらに、最新のE inkディスプレイによりコントラストが向上したほか、保存ファイルをサムネイル表示する新UIの採用により検索性もアップしています。

↑CPUの性能が上がり、反応速度もアップ。新モデルの特徴を説明するのは商品企画担当の松下 李さん(画像右下)

 

↑最新のE inkディスプレイ採用によりコントラストが上がり、くっきり表示して読みやすくなりました

 

↑新UI(右)ではファイルがサムネイル表示され検索性がアップ

 

また、新たに「ワコム デジタイザ」を搭載したことにより、スタイラスペンのレイテンシ(遅延)が改善され、追従速度が約30%アップ。縦・横・斜めのどの方向から書き込んでもしっかり補正がかかるため、本体をななめにしてもなめらかでゆがみのない線が描けるようになりました。これにより右利き・左利きなど利き手の設定も不要になっています。

↑ペンのレイテンシを改善し、追従速度が約30%向上

 

↑曲線や斜線などもよりなめらかに書けるようになっています

 

従来モデルからの大きな変更点としては、付属のデジタルペンがバッテリレス仕様になったことも見逃せません。従来モデルでは本体とは別にペンを充電する必要がありましたが、新モデルでは充電不要で書き込むことができるようになりました。

↑付属のスタイラスペンがバッテリレスに。充電不要で書くことができます

 

さらに、スタイラスペンはサイドボタンとテールスイッチが備わっており、それぞれに赤ペン・消しゴム・ハイライト・範囲選択・拡大の5つの機能を自由に割り当てることができます。

 

ペンの設定をすばやく切り替えられるペンツールパネルも搭載しており、消しゴムやハイライトへの切り替えや色・太さを1タップで切り替えることができます。ペンツールパネルは常時表示が可能で、上下左右好きな場所に移動できます。

 

本体のストレージも従来モデルの2倍となる32GB(使用可能領域:約22GB以上)にアップグレードされ、従来比約2倍のノート約20万冊相当分が保存可能になりました。

 

アクセサリとして、ネイビーとベージュの2色から選べるカバーを用意。A4/A5用の2種類をラインナップしています。

↑カバーはベージュとネイビーの2色展開。サイズもA4/A5それぞれ用意されます

 

また、ドイツの筆記具メーカー「LAMY」とのコラボレーションにより、スタイリッシュな「ラミースタイラスペン」を新たにラインナップ。高級感のあるデザインで、自分用だけでなくギフトとしても最適なアイテムとなっています。

↑LAMYとコラボしたペンもオプションで用意されます

 

良質な思考時間を提供するツールとして進化

6月22日にオンラインで開催された新製品発表会には、同社の竹田弘康副社長と高嶋敏久執行役員が登壇し、クアデルノの開発コンセプトなどを説明しました。

↑オンライン発表会に登壇した高嶋敏久執行役員(左)と竹田弘康副社長(中央)

 

竹田副社長によると、クアデルノが開発された背景には「オフィスから紙をなくしたい」という思いがあったとのこと。昨今企業に求められる情報セキュリティや環境課題の観点から、紙の書類の利用をやめてデジタル化を進めるメリットがあるとし、デジタルならではの利便性とアナログの良さを両立させるデバイスとしてクアデルノが開発されました。

↑開発の原点にあったのは「オフィスから紙をなくしたい」という思いだったそう

 

初代クアデルノは2018年12月に発売され、当初はビジネスシーンでの使用を想定していたそうですが、ユーザー層が拡大するにつれ、趣味や習い事などプライベートでも活用されることが増えてきたとのこと。

↑当初ターゲットとしていたビジネスパーソンから、徐々にユーザー層が広がっていったそう

 

そして、発売から2年半のあいだにユーザーから得たフィードバックをもとに、カラー化やカメラ搭載、ブラウザ機能などの多機能化に進むのではなく、「書きやすさ・読みやすさ」「手軽に持ち運べる軽さ・薄さ」といったクアデルノの本質を追求することを目指し、今回の新モデルが誕生したとのこと。

↑多機能化するのではなく、クアデルノならではの良さを追求する方向で開発が進められました

 

ペンを手に取り、書きながら考えることで生まれる「良質な思考時間の提供」という新しいコンセプトのもとで進化を遂げた新クアデルノは、ビジネスだけでなく様々な場面で使えるパートナーになってくれそうです。

 

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