ライターという仕事柄、資料を見ながら文章を書くことが多い。間違ったことを書かないよう、慎重にやっているのだ。(それでもしょっちゅう間違うけど。)だから、仕事机の奥にブックスタンドを置いて、そこにあれこれ資料を並べているのだが、立ててある中から抜き差ししていると、空いた隙間を起点に、横へダーッと雪崩のように崩れることがある。
この横方向への雪崩は見た目がよろしくない以上に、抜いてあった本を戻しにくい、本に妙な曲がり癖がつく、などデメリットが多い。そこで試してみたのが、なんと「1冊でも倒れないブックスタンド」という名称のブックスタンドである。分かりやすい!
本の出し入れが多いならこのブックスタンドが最強かもしれない
あらためて今回紹介するのが、LIHIT LAB.(リヒトラブ)から2022年10月に発売された「1冊でも倒れないブックスタンド」である。
アピールポイントはそのまま名前の通り、本を1冊立てただけでも倒れることがない、という点だ。
LIHIT LAB.(リヒトラブ)
1冊でも倒れないブックスタンド
1000円(税別)
それにしても「これブックスタンド……?」というような、やや謎めいたフォルムをしているではないか。なにより気になるのが、本を差し込んでいく部分にズラッと並んでいる、奇妙な三角形のパーツ。
実はこれこそが、本1冊でも倒れない機能のキモなのだ。
それほどアピールするのなら、じゃあ本を1冊だけ立たせてもらおうじゃないか!
ということで、試しにスタンド中央の辺りに差し込んでみよう。スタンドの背板に向けて差し込んでいくと、途中で三角パーツことストッパーが本の小口(本の断面)にぶつかり、そのままスーッと持ち上がる仕組みとなっている。
ストッパーが持ち上がるのは、小口に当たった部分=本の幅の分だけなので、その両サイドにある元の位置のままのストッパーが、本を倒れないよう支える役を担うわけ。
持ち上がったストッパーは、本を引き抜くとスーッと下がって、元の位置に復帰する。これによって、例えば本が数冊並んでいる中から1冊を抜き取ったとしても、すぐにストッパーが抜いた穴を埋めるため、倒れる余地がないのだ。しかも、抜き取った場所がそのままブランクとして残るため、本を戻すべき位置がはっきり分かるのも大きなポイント。
“元に戻す”癖づけができる!?
棚で“歯抜け”になっている部分が明確に見えていれば、本を出しっぱなし・抜きっぱなしにせず、元の位置に戻そうという意識が働きやすい。結果、本が散らかりにくく片付けやすい、ということになる。
この効果がかなり重要で、整理整頓が苦手なタイプの人でもかなり有効に働くはずだ。
増幅も簡単!
ちなみにこのブックスタンド自体は連結が可能なので、横幅が欲しいなと思ったら、単純に継ぎ足していけばいい。
側面の連結器に差し込み合わせるだけなので、連結/解除は簡単。とりあえず1台から試してみて、気に入れば増やしていく、というのがいいだろう。
また、使ってみて感心したのが、底面に備えたすべり止めのゴム足。これがとても優秀で、本を差し込んでいってもスタンド自体が後ずさることなく、しっかり止まってくれるのが使いやすかった。
こういう地味なところまで気が配られているのは、ユーザーとしてもありがたいものだ。