筆者の家庭では夫婦ともに仕事の緩急が激しいため、揃って忙しいときは、作り置きの総菜&炊いて冷凍しておいたごはんが生命線になりがち。つまり、うっかり総菜を傷ませてしまうと“詰み”かねないという話でもある。だから、調理した日付の管理はとても重要なのだ。
ちなみに現在は、キッチン用の養生テープ「ディアキチ ワザアリテープ」(ニチバン)をフードコンテナに貼って、油性マーカーで調理した日付を書き込む、という方法を採っている。
ただ、ワザアリテープは他にも食材を再封するなどの用途があるので、減りがやたらと早くなりコストがかかってしまう点は気になる。もう少しローコストで食材の日付管理ができるとありがたいのだけど……。
100円ショップで大ヒットした食材管理用マーカー
そういう要望にドンピシャなのが、エポックケミカルの「キッチンラベルマーカー」だ。こちらはダイソーで2022年6月に発売された商品だが、昨年から早々に品切れが続出した大人気アイテムである。
取り扱いのない店舗もあるようで、筆者もゲットするまでに大型のダイソーを7店舗も探さねばならなかった。
エポックケミカル/ダイソー
キッチンラベルマーカー
100円(税別)
どうしてそれほどまでに人気なのかというと、それはもちろん、超低コストで食材の日付管理ができるから。マーカー1本と専用ラベル5枚(1シート)がセットになっていて、ダイソーだから当然100円+税。しかもこれが、何度でも書き消し可能というから、お得なこと間違いなしだ。
まず使用する際は、フードコンテナやタッパーにラベルを貼り、キッチンラベルマーカーで中身や日付などを自由に書き込む。
このマーカーがかなり高度な速乾性をもち、書いてすぐに指でこすろうが、水をかけようが、筆跡はしっかり残っている。これなら、冷凍庫内で霜がつこうが、冷蔵庫で結露しようが、書いた日付が消える心配はなさそうだ。
書いた文字はきれいに消せるのか?
なによりユニークなのは、この筆跡の消去方法だ。こすっても水をかけても、マーカーの筆跡は消えないのだが、ぬるま湯+中性洗剤でこすると、なんとスルリと消えてくれるのである。
つまり、使い終わったフードコンテナやタッパーを洗うときに、ついでにラベルの筆跡を洗い落とせば、また書き直しができるようになるわけだ。これはとても合理的!
ちなみにラベル自体にもかなりの強粘着かつ耐水性があり、今のところ連続10回以上の書き消しをしても、フードコンテナから剥がれることなく使えている。
なぜそんなことができるかというと、どうもこのマーカー、書くとほぼ同時に、かなり強固な塗膜を作るようなのだ。印象としては、ホワイトボードマーカーの超強い版、みたいな感じ。
だから、ツルツルのラベルの上に書いても落ちないし、水がかかっても平気。それがお湯と界面活性剤(中性洗剤)によって塗膜が溶けると、スルリとオフできるという仕組みのようだ。試しに筆跡をツメで引っ掻いてみると塗膜が剥がせるし、さらにはアルコールで拭き取ることもできたので、たぶんそんなに的外れではないだろう。
ちなみに、食洗機に投入してもラベルはクリア可能。ただ、粘着部がどれほど耐えられるか分からない。コンテナから剥がれる様子はなかったが、基本的には手洗いしておくのが安全な気はする。(仕様書には、食洗機使用の可否についての記述はない)
ならばクリアホルダーの表書きにも流用できる?
実は試用中に、「これ、クリアホルダーに直書きするのに最適じゃない?」というところにも気がついた。例えば回覧書類をクリアホルダーにまとめて、いつまでに誰に戻してください、などという指示をつける場合、これまでなら付箋を貼っていたはず。しかし、付箋が剥がれ落ちる可能性を考えたら、表面に直書きできたほうが確実だろう。
ちなみに筆跡は、アルコールスプレーをシュッと吹くか、アルコール配合のウェットティッシュで拭ってやれば簡単に消すことができた。
100円でラベル5枚がついてきて、繰り返し書き込みが可能ということで、おそらく現時点で食品の日付管理ツールとしてはコスパ最強だと思う。さらにクリアホルダーにも書き消しできるとなると、仕事用ツールとしてもかなり使えそうだ。
先にも述べた通りの爆売れアイテム(ダイソーの通販サイトでも品切れ中のことが多い)なので、もし店頭で見つけたら、何をおいてもゲット推奨である。