文房具
2024/3/13 19:00

ビジネスパーソンにすすめたい! ダイヤル式タイマー「スティックル」のスマホでは代用できない秀逸な使い勝手とは?

筆者は日常的に、タイマーをかけて仕事をすることが多い……などと言うと「タイムマネジメント意識が高いのか」と、誤解されることが多いが、さにあらず。タイマーをかけると、どんなに仕事をしたくなくても「ひとまずやらなきゃ」という気になるし、さらにタイマーが終了したら一旦手を止めていいというコンセンサスが(自分に対して)形成できて、ご褒美感もある。つまり、めちゃくちゃ意識の低いタイマー活用ワークと言えるだろう。

 

自宅だけでなくカフェやコワーキングスペースで仕事をする機会もけっこうあるので、そのためにはタイマーを携帯しておきたいところ。そこで、持ち運びしやすいコンパクトなタイマーを探して辿り着いたのが、スティックタイプの学習タイマー「スティックル」なのだが……これ、使ってみると、思っていた以上にさまざまな点が適度に使いやすい優れモノだったのだ。

 

ペンケースに入るスティックタイプのコンパクトタイマー

ソニック「スティックル」は、細長い形状が特徴的なデジタルタイマーである。93×30×22mmというボディを手に握ると、任天堂Switchのジョイコンよりちょっと小さいかな? ぐらいのサイズ感だ。

ソニック
スティックル タイマー ダイヤル式 持ち運びしやすい勉強用
(ホワイト/ベージュ/ライドブルー/バイオレット)
1400円(税別)

 

筆者は、仕事柄それなりの数の学習タイマーを見てきているが、このスティック型というのは意外と他に見ることがない。だが、この形状はペンケースに入れても邪魔になりにくく、持ち歩きやすいというメリットがあるのだ。一般的な板タイプのデジタルタイマーのほうが液晶画面は大きく取れるが、テスト対策などでしっかり時間管理をしたいという場合を除けば、画面の見やすさはさほど求めないと思う。

↑手のひらにコロンと乗るサイズで、タイマーとしては携帯性バツグン

 

操作系は、まず液晶のある面にボタン(START/STOP)がひとつ。左側面には電源/アラームON/OFFを司るスライダー、右側面にはダイヤルが備わっている。使用する際には、まず電源を入れて、ダイヤルを時計回りに回転させる。すると1分単位で表示が増える(逆転させると減る)ので、セットしたい時間に合わせてSTART/STOPボタンを押すとカウントダウンがスタートする、という仕組み。最大99分まで設定可能だ。

↑電源+アラームをひとまとめにしたシンプルなスイッチと、ライトを兼ねたスタートボタン

 

製品によっては、時間・分・秒にそれぞれ時間を前後させる設定ボタン(合計6個)があったりして、タイマーセットのたびにこれらを操作するのは正直面倒だ。それよりは、ダイヤルをコリコリコリ……と回して好きな時間で止めるほうが、圧倒的に正しくて直感的なインターフェースだと思う。何より、スティックルのコンパクトなボディには、多くのスイッチを配置できないだろうから、これが正解だろう。

↑ダイヤル1クリックが1分で、慣れてくれば直感的に時間設定が可能

 

カウントゼロになると、サウンドONの場合はピピピッという大きめのアラーム音とSTART/STOPボタンの点滅、OFFの場合はボタン点滅だけで知らせてくれる。ボタンの光量はそこまで激しくなく、視界に入っているときにだけ気付くレベルだ。ビカビカと強く点滅されると、カフェなど他の人がいる場所で気を遣ってしまうから、これはありがたい配慮だ。そもそも、タイマーのアラームをOFFにするのは周囲に気遣っての話なのだから、これぐらい控えめなほうがちょうどいいに決まってるのだ。

↑ボタン点滅は眩しすぎず、適度な光量で終了を知らせてくれる。対してアラーム音量は大きめ

 

いろんな点が “ちょうどいい” ! ほどよい使いやすさが魅力

もうひとつ、使ってみて “ちょうどいい” と感じたのが、デスクへの置きやすさだ。デジタルタイマーの中には、画面に角度をつけるなどの工夫をしたものもあるが、ほとんどは板状のボディを机に垂直に立てるか、水平に寝かせるかの二択となる。しかし、バックライトのない反射型液晶は、角度やユーザーの目線位置によって、画面の見やすさがかなり変わってきてしまう。

 

その点、スティックルは断面が台形に近い六角形なので、それを活かして水平・45度・垂直の3パターンに角度調整が可能。これで置き場所によって見やすい角度を選べるというわけだ。

↑断面の形状を活かして3段階の角度に置ける。スタンドなどが無くてもこれで十分だ

 

↑デスクトップに置くなら、45度が照明の影響も受けにくく見やすい

 

↑少し高い場所に設置する場合は垂直に立てると画面が視界に入りやすい

 

もちろん、もっと自由に角度を変えられた方が便利には決まっているが、そのために可動スタンドを付けるなどすると、どうしてもボディサイズが大きくなってしまう。それなら、ギミックを使うことなくボディ形状だけで角度が3パターン取れれば、それで十分じゃない? という話なのである。

↑電源は単4形乾電池1本。このスライダー蓋がやたら固くて開けづらいのが、この製品の数少ない難点のひとつかもしれない

 

何より、こまめにタイマーを使う場合、ダイヤルで素早く時間設定ができる使い勝手の良さは他に替えがたい。こういう物理タイマーの話をすると、必ず「スマホのタイマーアプリでいいじゃん」という意見が見られるが、スマホでタイマーアプリをタップして時間設定するよりも、実際にはタイマーの方が圧倒的に早い

 

加えて、スティックルなら、見やすい角度を選べて、サウンドOFFにすれば周りにも気を遣わずに済んで、さらに携帯性もいい感じ。ものすごく便利! というほどではないが、あると嬉しい機能が揃った “ちょうどいい” 感じの使い勝手なのである。