1970年代から1980年代にかけて、子どもたちの定番の読み物として人気を博した「科学と学習」や「ひみつシリーズ」。小学生のころ、読んでいたという方も多いのではないでしょうか?
そんな、懐かしの学習まんがの数々が「もう一度見たい! あのころの学研」シリーズとして、電子版で復活しました!
最盛期は670万部発行の「学習」と「科学」
「科学と学習」は小学生向けに学年ごとに発刊されていた学年誌で、「学習」は1946年に、「科学」は1963年に創刊。各号にはそれぞれの学年に合わせた学習や実験ができる付録が毎月付いていていました。これが当時の子どもたちの心を捉え、最盛期の1979年には「科学」と「学習」12誌合算で、1か月に670万部発行という記録をうち立て、2010年の休刊まで60年以上にわたり発刊されました。
シリーズ累計2300万部! 親子2代で愛される「ひみつシリーズ」
「ひみつシリーズ」は、小学生の関心あるテーマや疑問を、まんがと図解イラストでわかりやすく解説した学習児童書で、1972年に刊行が始まりました。当時の社会はまんが自体に否定的な意見が多かったのですが、学習まんがということから親にも受け入れられ、読者である子供たちからも熱い支持を集めました。「ひみつシリーズ」は全76タイトルが発売、2003年から「新・ひみつシリーズ」に引き継がれ、累計発行部数は2300万部を突破。親子2代で愛されるシリーズとなっています。
人気作や幻の作品も「もう一度見たい! あのころの学研」で続々復刻!
「もう一度見たい! あのころの学研」は、人気がピークにあった1970年代の「科学と学習」で連載されていた学習まんがを中心に、同時期に刊行されていた「ひみつシリーズ」なども含め、順次復刻を目指す電子書籍シリーズです。
第1弾はひみつシリーズから、学級文庫などでも長年愛された「できるできないのひみつ」と、〝学習まんがの立役者〟内山安二先生が1976~1977年の「5年の科学」に連載していた学習まんがを1冊にまとめた「内山安二コレクション1」の2冊。
「科学と学習」の学習まんが作品や「ひみつシリーズ」に限らず、作品によっては関連する「おまけコンテンツ」も収録。さらにさらに、まんが以外にも、懐かしのシリーズ単行本や幻の作品なども配信予定とのことなので期待は高まるばかり。「もう一度見たい! あのころの学研」シリーズ、要チェックです!
【書籍紹介】
内山安二 学研まんがコレクション①
著者:内山安二
掲載作品:①『量貫さんと弟子立太とそのなかまたちの物語』/②『不思議な国の元照さん』
掲載期間・媒体:①=「5年の科学」(1976)/②=「5年の科学」(1977)
おまけコンテンツ:5年の科学「編集部日記」(1976)
内容紹介:懐かしの学習まんがの電子復刻シリーズ「もう一度見たい!あのころの学研」シリーズ第一弾。1976年、77年の「5年の科学」に連載された、内山安二先生の「量貫さんと弟子立太」「不思議な国の元照さん」の二本立て!ほか貴重なイラストページも収録しています。
学研まんが ひみつシリーズ できる・できないのひみつ
監修:佐々木宗雄 漫画:内山安二
初刷発行:1976年3月10日
おまけコンテンツ:『玄海とイドムンコスキー』第1話(著:内山安二「5年の科学」(1974))
内容紹介:懐かしの学習まんがの電子復刻シリーズ「もう一度見たい!あのころの学研」シリーズ第一弾。なにかというと“できっこないす”と言うデキッコナイスも健在です。まんが本文のほか、この話のもととなった「5年の科学」連載のまんが「玄海とイドムンコスキー」も「特別ふろく」として収録しています。