乗り物
2017/7/18 20:10

【画像多数】マスターすれば旅先でもロードバイクが乗れる! 交通機関で車体を運ぶ「輪行」の方法とは

ロードバイクのメンテナンスの基礎知識を伝授するコーナー。今回は、「輪行をマスターする」についてレクチャーしていきます。輪行(電車など公共の交通機関で自転車を運ぶこと)は、ツーリングの自由度を飛躍的に高めます。ホイールを外して輪行袋に収納するだけで、世界中がツーリングのステージとなります。

●Img19354_m_変換

 

【使用する工具】

アーレンキー_1_変換

アーレンキー

 

ペダルレンチ_変換

ペダルレンチ

 

電車への持ち込みは無料だが高速バスには要注意

輪行とは、電車や飛行機、バス、フェリーなどの公共交通機関で自転車を運び、自宅から離れた場所でツーリングを楽しむスタイル。

 

輪行をすれば、全国あるいは世界各地の駅などをツーリングの基点・終点にすることが可能だ。輪行袋はツーリングの自由度を飛躍的に高め、走行不可能となってしまった時にも役立つので、ぜひ持っておきたい。

 

輪行袋には、前輪だけを外して収納するタイプと両輪外して収納するタイプがある。両輪とも外してしまえば、非常にコンパクトになるが、前輪だけを外すタイプのほうが手軽だ。ホイールを外した後は、フォークを傷めないようエンド金具を忘れずに装着しておきたい。ペダルは外さなくても収納できるが、運ぶときに足に当たってしまうので、外しておくのがおすすめだ。

 

なお、日本では基本的に自転車をそのままで公共交通機関に積むことができないが、分解して輪行袋に収納すれば電車や飛行機に積むことができる。電車の場合、在来線でも新幹線でも特別な切符は不要だ。

 

飛行機への持ち込みも、規定の重量内なら追加料金がかからないことが多い。ただ、国際線では追加料金がかかるケースが多いので、事前確認をしておきたい。手荷物として預けることになるが、輪行袋だけだと破損する危険性が高い。箱詰めにするなど、しっかりパッキングするのが無難といえる。

 

なお、高速バスでは持ち込み不可の路線もある。これも事前確認を忘れずに行いたい。

 

【用意するもの】

1.用意するものは、輪行袋とエンド金具。工具はアーレンキー、ペダルレンチのみ。今回、輪行袋は前輪を外すだけのタイプを用意した。

p140_1-Img19318_変換

 

【ペダルを外す】

2.チェーンリング側のペダルを外す。反対側はそのまま残しておこう。

p140_2-Img19319_変換

 

【前輪を外す】

3.前輪のクイックリリースを緩め、前輪を外す。クイックは抜かずに付けておく。

p140_3-Img19323_変換

 

【エンド金具を付ける】

4.前輪フォークを保護するためにエンド金具を付ける。

p140_4-Img19328_変換

 

【バンドで固定する】

5.左側ペダルの上に前輪を置き、ハンドルを左に曲げてホイールを挟み込むようにする。ハブやハンドルがボディを傷つけない位置に調整しよう。

p140_5-Img19330_変換

 

6.輪行袋に付いてくる結束バンドでホイールをボディに固定する。写真の位置からバンドを通す。

p140_6-Img19334_変換

 

7.外側に出たバンドをもう一度バックルに通し、強く引っ張って固定する。抜けないかどうか確認を。

p140_7-Img19335_変換

 

8.ホイールを固定するのは3か所。シートステー、トップチューブ、シートチューブとトップチューブ間のアングルだ。

p140_8-Img19337_変換

 

 

【輪行袋に入れる】

9.輪行袋を広げて、自転車を入れる。写真のタイプは上からかけるだけで収納が可能だ。

p140_9-Img19344_変換

 

10.下のひもをしばって自転車を包み込む。このあたりは輪行袋ごとに手順が異なるので、説明書の確認を。

p140_10-Img19346_変換

 

【肩ストラップを付ける】

11.輪行袋の上に開口部が設けられており、そこからストラップを入れて、トップチューブに固定する。

p140_11-Img19347_変換

 

12.ストラップを引っ張り、しっかり留まっているか確認。袋そのものにストラップが付いているタイプもある。

p140_12-Img19349_変換

 

13.輪行袋の入っていた袋に外したペダル、アーレンキーを収納。バッグか輪行袋の中に入れてしまう。

p140_13-Img19352_変換

 

14.完成。トップチューブを握って運ぶと楽だ。ストラップの長さは微調整しよう。

●Img19354_m_変換