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2015/3/27 17:26

免許なしでもわかるトライクの成り立ちとトレンド【動画付】

近年、街中でもトライク(3輪バイク)を見かけるようになってきました。

一般的知名度という点でまだこれからですが、昨年にはヤマハ発動機が「トリシティ」を発売するなど、徐々に盛り上がりを見せている注目のジャンルです。この記事では、そもそも「トライクって何?」というエントリー層をフォローしつつ、トライクマニア必見のニューモデル解説を展開します!

 

今日から君もレッツ! トライ(ク)!

 

そもそもトライクって何?

アイスクリーム販売車がルーツ

トライクの成り立ちは、アメリカを代表するモーターサイクルメーカー「ハーレー・ダビットソン」が自社のオートバイの荷台を拡大し、アイスクリームの販売用に改造した3輪車がルーツとされ、当時は「サービスカー」と呼ばれていました。トライクの名前は、「トライシクル=(トラアングル=三角形)+(バイシクル=自転車)」が原型の造語です。

 

「クールス」のリーダーが日本での火付け役

すでに、日本国内には数多くのトライクが輸入されていますが、その名前を広めたのは岩城滉一氏や舘ひろし氏を生んだ伝説のバイクチーム(ロックバンド)「クールス」のリーダー佐藤秀光氏。佐藤氏がハーレーベースのトライクを数多くのメディアに紹介したことが日本におけるトライク・ブームのスタートとされ、現在では数多くのショップが輸入モデルを販売。オリジナルのモデルを製作するようになっています。

 

複雑な免許制度がフリークから注目される

佐藤氏の広げたルート以外にも、トライクはある事情から一部の人に着目されます。その事情とは免許制度の複雑さ。トライクは道路交通法において「普通自動車」に分類されるため、二輪の免許がなくても運転することができるのです(一部例外もあり)。要するにクルマの免許があれば、大排気量のハーレーでも乗れてしまうワケ! バイクであればもちろん二輪免許を取得しなければならないし、400ccの排気量を越える大排気量モデルの場合は、大型二輪免許が必要となります。

そこで、バイクに乗ることを諦めていた人たちがトライクに関心を示します。また、トライクは普通乗用車として分類されるため、一般道路、高速道路を問わずヘルメットの着用義務はなく(安全のためヘルメット着用を強く勧めますが)、後部に乗員を乗せたままでも首都高速や高速道路も走行できます。

 

 メイド・イン・ジャパンの超こだわりトライク登場

今回、本誌が注目したのがトライクス社からリリースされる「F6T」です。エキゾチックなスタイルが大きな特徴となる注目のモデルはベース車両にホンダ・ゴールドウィングを採用し、日本の道路事情に合わせた設計が施されているメイド・イン・ジャパン。

 

実際にドライブした印象はトライク独特の楽しさに満ち溢れ、バイクの経験がない人でも十分に楽しむことができる仕上がりです。運転の方法はバイクとは異なり、進行方向にハンドルを切ることで向きを変え、体重移動は通常のバイクとは逆になる外側体重のリーンアウトが必要になる。簡単に言えば「外側のエッジに体重を乗せて曲がる」ということ。

同車は1832ccの排気量を持ち、一般道路から高速道路のクルージング走行まで、高い安定感とともにパワフルな走りを楽しませてくれました。ドライブシャフトから専用のリアデフを介して118馬力のパワーを後輪に伝えてくれるのですが、そのフィーリングは至ってスムーズ。独自に開発した横置き式のショックアブソーバーはリアの挙動をしっかりと押さえ込み、路面の凹凸で怖い思いをすることもありません。また、前後のブレーキバランスを制御するシステムを搭載。急制動を必要とする場面でも絶妙な安定性を発揮してくれます。

 

オープンカーよりも開放的でありながら、大型バイクの楽しさを享受するトライクス・F6T。収納できるスペース(ガレージ)さえあれば、大人の趣味としては最高の一台になることは間違いないはず!

 

【製品情報!】

トライクス

F6T

513万円

ベースはホンダのゴールドウイング。ブレーキに純正の「Dual CBS」を使用し、フットブレーキで三輪同時制動が可能だ。現在、通常オーナーしか購入できない専用プレミアムキーリングをプレゼントするキャンペーンを実施中。

SPEC●全長×全幅×全高:2995×
1500×1250㎜ ● 総排気量:1832㎤
●エンジン形式:直列4気筒OHC●最
高出力:118PS/5500rpm●最大トル
ク:17.0㎏-m/4000rpm

 

現在発売中のゲットナビ5月号でも、F6Tの紹介記事があります。そちらも注目!
GetNavi 2015年5月号[雑誌]