いまやスキー場での恒例イベントとなりつつある「SUBARUゲレンデタクシー」。5シーズン目を迎える今年は、全4回の開催を予定している。1月20日~21日には安比高原スキー場へと場所を移し、その模様を報道関係者に公開した。今回はその模様を、迫力満点の試乗動画とともにお届けしよう。
上りだけでなく下りも!? 遊園地のアトラクションのごとき大迫力
「SUBARUゲレンデタクシー」とは、スキー場のゲレンデでスバルのSUV(XV/フォレスター/アウトバック)をリフト代わりにタクシーとして利用できるというもの。2013年~14年シーズンに菅平高原スキー場でスタートし、以降毎シーズン、場所を変えて開催してきた。利用者は、受付付近のゲレンデタクシー車両と一緒に撮影した写真を「#ゲレンデタクシー」のハッシュタグと一緒にSNSでシェアし、その画面をスタッフに見せれば誰でも無料で乗車できる。
車両にはTAXI行灯がルーフに取り付けられ、“タクシー”であることを強調。ミシュランのスタッドレスタイヤ「X-ICE XI3」を装着し、スキー道具を載せられるようスーリー(THULE)のキャリアも装備する。ゲレンデタクシーとして専用デカールシールを身にまとってはいるものの、車両そのものは市販されているものそのままだという。
体験乗車した安比でのコースは全長約800mの直線路。途中、クルマにとってはキツイ斜面もあるが、スバルの4WDシステムである「シンメトリカルAWD」によって、スキーヤーを乗せて一気に駆け上がる。セントラルクワッド(954m)のリフトの隣にあり、所要時間は50秒ほど。リフトで移動するよりもはるかに速い。しかも、リフト代わりに使う上りだけでなく、現在は下りでも乗車できるのがまた面白い。そのため、ゲレンデタクシーに乗ることを目的に訪れる人も相当数いるようだ。
実際に乗ってみれば本当に楽しいの一言。スタートした直後こそ通常の圧雪路の雰囲気だが、急勾配に差し掛かると、ラリー経験もあるドライバーが滑りながらも車両を巧みにコントロールしてフルパワーで駆け上がる。路面の凹凸に激しく乗員も揺らされるが、その巧みなハンドルさばきに反応するクルマの動きを体感しているうちにアッという間に上まで到達。まるで遊園地でアトラクションに乗っているかのよう。詳しくは次の動画をご覧いただきたい。
そして下り。今度は上ってくるゲレンデタクシーを優先して走るため、待機時間も含めて時間をかけて下りていく。ただ、直線路をそのまま真っ直ぐ下ると速度が出すぎてしまうため、ここではスキーのボーゲンのようにジグザグに走行。しかし、その際も速度は40km/hを超え、ドライバーがカウンターを当てながらゲレンデを下りていく。ドライバーによれば「XVは絶対パワーこそ大きくはないけれど、足回りとボディとのバランスがすごく良くて下りであってもコントロールがしやすい。これはXVのSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)が成させる技でもある」と説明してくれた。こちらも動画をご覧いただこう。
上り下り合わせても5分足らずの短い時間ではあるが、自分ではなかなか体験できない走りとあって何度でも乗りたくなる。試乗した日は青空も広がり、山の頂を遠くに臨みながらゲレンデをスバルのSUVで走る醍醐味はまさに“未体験ゾーン”だった。
なお、今シーズンは、北海道 サッポロテイネスキー場でスタートし、1月20日~21日の安比高原スキー場までが終了。次は2月3日~4日の栂池高原スキー場と、2月17日~18日の苗場スキー場での開催が予定されている。