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2018/12/1 19:00

変貌する相鉄に注目! — 期待が膨らむ新線に沿って歩いてみた

【変貌する相鉄線3】切り替え工事に460人の作業員がたずさわる

星川駅の高架線への切り替え工事は11月23日の深夜から24日の早朝にかけて行われた。終電の発車が24時28分。翌日の始発が5時11分。その間、5時間弱しかない。切り替え工事に投入されたスタッフはなんと460人。写真でその様子を追ってみよう。

↑11月23日、24時28分発の横浜行きが星川駅の地上ホームから発車する最後の電車となった。最終電車はキャラクター入り「そうにゃんトレイン」だった 写真提供:相模鉄道

 

↑11月23日、深夜0時52分。終電が走り終わった後の天王町駅構内。同駅付近から星川駅へ向けて上り用のレールをつなぎかえる工事が行われた 写真提供:相模鉄道

 

↑11月24日、深夜1時42分。レールが切断され、高架区間用の新しいレールと結びつける作業が進められる 写真提供:相模鉄道

 

↑11月24日、深夜2時25分。天王町駅構内ではレールの切り替え作業とともに、架線の工事も進められている。線路、架線、保安装置の切り替えなど作業内容は膨大だ 写真提供:相模鉄道

 

 

高架化切り替え工事は順調に進められた。とはいっても写真を見ると、多くのスタッフの格闘ぶりが良くわかる。何しろ作業量が膨大なのだ。そして始発前に試運転電車も運行された。

 

↑11月24日、早朝5時2分。無事に試運転電車が高架化された星川駅の上りホームに到着した。とは言っても作業はまだ完了していない。ホームと車両のすき間が適正なサイズかどうか計測されていた 写真提供:相模鉄道

 

↑11月24日、早朝5時10分。最新の20000系を使った始発電車が星川駅の上りホームに到着。何事もなかったように、高架化された新駅の1日が始まった 写真提供:相模鉄道

 

深夜から早朝にかけてのスタッフの奮闘ぶりを、追ってみると改めてその大変さが分かる。このあとは、相鉄本線と他社路線との間に設けられる、新線(連絡線)の建設現場の様子を追ってみよう。

 

 

【変貌する相鉄線4】西谷駅で着々と進む新線の建設工事

相鉄では、星川駅前後の高架化工事とともに、新線の工事を進めている。2本の路線計画が進行、まず「相鉄・JR直通線」が相鉄本線の西谷駅(にしやえき)と、JR東海道貨物線(東海道本線の支線)の貨物専用駅・横浜羽沢駅(よこはまはざわえき)間を結ぶ。横浜羽沢駅から先、「相鉄・東急直通線」が東急東横線の日吉駅までを結ぶ。

 

新線建設のプロジェクト名は「神奈川東部方面線」。都市鉄道等利便促進法に基づき「相鉄・JR直通線」が約2.7km、「相鉄・東急直通線」が約10.0kmという新線が建設されている。国と地方自治体(神奈川県および横浜市)が総事業費の3分の1ずつを補助、鉄道・運輸機構が新線の整備を行うビッグプロジェクトだ。

 

同線の計画は本サイトでも以前に紹介した。合わせて参考にしていただきたい。

 

−−相鉄線、悲願の新駅と新型車を公開! 陸の孤島・羽沢駅はどれぐらい便利になる? −− (2018年1月21日公開)

 

今回は、その起点となる西谷駅周辺と、新線に誕生する新駅の現在。さらに将来、連絡線がつながる東急の日吉駅周辺の工事の進行状況をお届けしよう。

↑相鉄の西谷駅に隣接した歩道橋から眺める。相鉄本線と交差して東海道新幹線が走る。左側の線路が建設中の「相鉄・JR直通線」の下り線

 

なぜ、新線が計画されたのか。相鉄は、従来の路線のみの営業でも十分に採算が取れている。それにも関わらず新線に乗り出した理由は、将来、見込まれている人口減への対応という一面が大きかった。

 

新線を建設、路線を結びつけることによる付帯効果も大きい。東京の都心部へ乗継ぎすることなく行けるようになる。2019年度にまず「相鉄・JR直通線」が、さらに2022年度には「相鉄・東急直通線」が開業の予定とされ、着々と工事が進められている。

↑西谷駅の東側で新線「相鉄・JR連絡線」がトンネル内へ入る。左下が上り線の入口。ちょうど架線工事用の車両が止められていた

 

西谷駅を訪れてみて分かったのは、駅のほぼ真上を東海道新幹線が走っていること。新幹線が次から次に高速で通り過ぎていく。

 

これまで西谷駅周辺に住む人たちは、最寄りの新幹線停車駅・新横浜駅までバスを利用するか、横浜駅経由で向かうしかなかった。そのバスも本数が少なめ。さらに駅前を通る国道16号が、片側1車線で渋滞しやすい。

 

西谷駅周辺だけでなく相鉄沿線に住む人たちが、新幹線を利用しようとすると結構不便だった。新線が開業すると、相鉄本線の大和駅から新横浜駅まで約19分となり、現状と比べて23分短縮とかなり便利になる。

 

西谷駅の工事状況を確認、次に横浜羽沢駅を目指して歩く。

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