【変貌する相鉄線5】駅前立地となり期待高まる横浜羽沢付近
西谷駅から新線は地下へ潜る。その路線に沿って歩き始めた。ところが、西谷駅周辺は、丘陵部が多い。新線ルートも丘陵地を横切って抜けていく。
どこを通っているのか地上からは分からず、やむなく遠回りする。国道16号に沿って南下、県道17号線(環状2号線)に出て、横浜羽沢駅を目指した。アップダウンのある道だったが、約2.5km、40分弱で到着した。
JR東海道貨物線の横浜羽沢駅に隣接して設けられる駅名は「羽沢横浜国大駅」とすでに決定している。ちなみに駅名に付く横浜国立大学は東海道貨物線をはさみ向かい側の丘陵地にある。新駅に隣接しているわけではなく、JRの線路を渡る歩道橋を利用しての通学となりそうだ。
駅近くで造成中の不動産物件には、「新駅から徒歩6分」とのPR文句も使われていた。
横浜羽沢駅に架かる歩道橋上で撮影していた鉄道ファンに話しを聞いた。住まいがすぐ近くだと言う。
「羽沢は陸の孤島です。駅が早くできればといつも思っていました」と話す。
「今は最寄り駅が相鉄の上星川駅になるのですが、遠くて駅まで2kmぐらいある。自転車利用か、バスしか交通手段がない」。
そのバスも1時間に1〜2本で、遅れ気味だとか。そりゃあ期待が膨らむのも当然と言えるだろう
【変貌する相鉄線6】日吉駅付近でも祝日返上で工事が進む
新駅「羽沢横浜国大駅」から先、伸びる新線はJR横浜羽沢駅の東で東海道貨物線と合流する。さらに新線「相鉄・東急直通線」はその先、東海道新幹線沿いを通る県道17号線(環状2号線)の下を潜って進む。
東急の大倉山駅付近から新線は東急東横線に沿って進む。全線が地下構造のため、工事の進捗状況が分からない。そこで地下から出てくる日吉駅周辺へ行ってみることにした。日吉駅の南側では、東急東横線にはさまれるようにして新線の建設が進められていた。
筆者が訪れた日は休みの日にも関わらず、作業が行われていた。当初、2019年度の完成予定で工事が進められていたが、2022年度に完成予定が伸びている。遅れを少しでも取り戻そうと休日返上で作業が進められているようだった。
現在、日吉駅までは東急目黒線が直通運転されている。東横線にはさまれるように折り返し線が設けられているが、新線はその線路を延長する形で設けられる。さて、この新線を使って、どのように相互乗り入れが行われるのだろう。まだ各社からの運行予定が出されていないので、予想できる範囲で見ておこう。