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2018/12/1 19:00

変貌する相鉄に注目! — 期待が膨らむ新線に沿って歩いてみた

【変貌する相鉄線5】駅前立地となり期待高まる横浜羽沢付近

西谷駅から新線は地下へ潜る。その路線に沿って歩き始めた。ところが、西谷駅周辺は、丘陵部が多い。新線ルートも丘陵地を横切って抜けていく。

 

どこを通っているのか地上からは分からず、やむなく遠回りする。国道16号に沿って南下、県道17号線(環状2号線)に出て、横浜羽沢駅を目指した。アップダウンのある道だったが、約2.5km、40分弱で到着した。

↑新線「相鉄・JR連絡線」に誕生する新駅「羽沢横浜国大駅」。駅舎がかなりでき上がっていた。バス便の本数も少ない“陸の孤島”だけに、地元の人たちの期待も大きい

 

↑羽沢横浜国大駅の地下ホーム。写真は2018年1月に行われた報道機関向けの公開時のもの。新駅構内では、すでにレールが敷き終わっていた

 

JR東海道貨物線の横浜羽沢駅に隣接して設けられる駅名は「羽沢横浜国大駅」とすでに決定している。ちなみに駅名に付く横浜国立大学は東海道貨物線をはさみ向かい側の丘陵地にある。新駅に隣接しているわけではなく、JRの線路を渡る歩道橋を利用しての通学となりそうだ。

 

駅近くで造成中の不動産物件には、「新駅から徒歩6分」とのPR文句も使われていた。

 

横浜羽沢駅に架かる歩道橋上で撮影していた鉄道ファンに話しを聞いた。住まいがすぐ近くだと言う。

 

「羽沢は陸の孤島です。駅が早くできればといつも思っていました」と話す。

「今は最寄り駅が相鉄の上星川駅になるのですが、遠くて駅まで2kmぐらいある。自転車利用か、バスしか交通手段がない」。

 

そのバスも1時間に1〜2本で、遅れ気味だとか。そりゃあ期待が膨らむのも当然と言えるだろう

↑新駅「羽沢横浜国大駅」の駅舎の裏手を東海道貨物線が通る。ちょうど貨物列車が通り過ぎた。関西はもちろん、遠く山陽・九州地方発の貨物列車が多く通り抜ける路線だ

 

↑新線「相鉄・JR直通線」(写真左)はJR東海道貨物線・横浜羽沢駅の東側で、同路線と合流する。貨物駅・横浜羽沢駅構内では休日にも関わらず線路整備が進められていた

 

【変貌する相鉄線6】日吉駅付近でも祝日返上で工事が進む

新駅「羽沢横浜国大駅」から先、伸びる新線はJR横浜羽沢駅の東で東海道貨物線と合流する。さらに新線「相鉄・東急直通線」はその先、東海道新幹線沿いを通る県道17号線(環状2号線)の下を潜って進む。

 

東急の大倉山駅付近から新線は東急東横線に沿って進む。全線が地下構造のため、工事の進捗状況が分からない。そこで地下から出てくる日吉駅周辺へ行ってみることにした。日吉駅の南側では、東急東横線にはさまれるようにして新線の建設が進められていた。

 

筆者が訪れた日は休みの日にも関わらず、作業が行われていた。当初、2019年度の完成予定で工事が進められていたが、2022年度に完成予定が伸びている。遅れを少しでも取り戻そうと休日返上で作業が進められているようだった。

↑日吉駅の南側で進められる「相鉄・東急直通線」の工事。写真付近から地下に降りていく新線が設けられる。写真は東西を結ぶ連絡通路から撮影

 

現在、日吉駅までは東急目黒線が直通運転されている。東横線にはさまれるように折り返し線が設けられているが、新線はその線路を延長する形で設けられる。さて、この新線を使って、どのように相互乗り入れが行われるのだろう。まだ各社からの運行予定が出されていないので、予想できる範囲で見ておこう。

 

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