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2019/2/2 17:30

平成最後の春のダイヤ改正で注目したいポイントは? ―― 鉄道会社の狙いとその効果を探る【前編】

 

【注目はここ!⑤】上越新幹線のE7系導入で変ることは?

この春から北陸新幹線を走ってきたE7系が上越新幹線にも導入されることになった。ダイヤ改正後には計5往復に利用され「とき」と「たにがわ」として走る。

↑北陸新幹線専用だったE7系だが、増備され上越新幹線も走るようになる。上越新幹線用の車両はまだ未発表だが、新潟へ走る車両らしく「とき色」になるという話も

 

E7系の上越新幹線への導入はこれが初めてとなる。さらにE7系の増備が進む予定で、これまで走っていたE2系やE4系と入れ替わっていく。すでに発表されているが、2020年度内には新幹線の車両としては唯一の2階建てだったE4系が消えていくことになる。

 

E4系は通勤客など新幹線の利用者の増加に対応してきた車両。自由席の2階スペースは1列に6席が並ぶという特異な車両だった。2階からの眺望の良さが魅力だったE4系も、近々、見納め、乗り納めの時を迎えそうだ。

 

◇山手線の内回り最終電車が品川駅行きでなく大崎駅止まりとなる

今回のJR東日本のダイヤ改正で注目されているのが、山手線の終電車に関する話題だ。内回りの最終電車が品川駅止まりから大崎駅止まりに変更となる。

 

現在、内回り電車は渋谷駅1時07分発、品川駅行きが最終だった。この品川駅行きの電車が0時40分発に早まり発車となる。以降に渋谷駅を発車する0時54分発、1時7分発は大崎駅止まりとなる。大崎より先に電車がないということになりかねないので要注意だ。

↑今回は品川駅の山手線用の留置線が廃止されるによる変更。山手線内回り、品川駅止まりの最終電車が、渋谷駅に例を見れば27分ほど繰り上げられての運転となる

 

 

【注目はここ!⑥】近未来的なデザインの新特急が走り出す

西武鉄道の特急といえば、これまでレッドアロー号の愛称で親しまれてきた。3月16日のダイヤ改正からは新型特急車両001系「Laview(ラビュー)」が走り始める。本サイトでもすでにその一端を紹介した。

 

今まで見たことのない新しい車両 — 鉄道車両のデザインに一石を投じる「西武新型特急」

 

「次の100年」を見据えた車両とPRされる001系。ざん新なスタイルと、上下に広げた大きな窓から沿線の眺望が楽しめる。乗ってみたい特急列車として注目を集めそうだ。

↑西武鉄道の新型特急001系「Laview」。2018年の12月からすでに試運転も開始され、注目を浴びている

 

西武鉄道ではほかに平日の朝、所沢駅発の豊洲駅行きの有料座席指定列車「S-TRAIN」が1本増発される。所沢8時37分発、豊洲駅9時46分着の予定だ。これまでは朝の上りは6時24分発のみだった。平日朝の有料座席指定列車は利用者の人気も高さに対応した増発なのだろう。西武新宿駅発、拝島駅行きの有料座席指定列車「拝島ライナー」も利用者が順調に推移していることから、西武新宿駅17時15分発の下り列車が増発される。

 

一方、夕方から夜にかけて走っていた所沢駅発、豊洲駅行きの「S-TRAIN」の運転が取りやめとなる。

 

 

【注目はここ!⑦】東武東上線TJライナーが座席指定制に変更

東京を走る大手私鉄では、有料座席指定列車の導入が盛んになってきた。このシステムの元祖ともいうべき列車が東武東上線を走る「TJライナー」だ。座席をロングシートからクロスシートに転換できる50900系を利用、「座席定員制」という形での運行を2008年6月から始めた。

 

このTJライナーが3月16日から「座席指定制」に変更される。これまでは空いた席に座るシステムだったが、座席表から希望の席を選べるようになる。

↑東武鉄道「TJライナー」用の車両・50090型。写真の50092編成は2月上旬まで「フライング東上」と呼ばれるレトロカラーだったが、2月12日に模様替え、「池袋・川越アートトレイン」として走る。「川越特急」としても運行予定だ

 

さらに「TJライナー」に利用される50090型は「川越特急」としても走るようになる。2月12日からは川越の魅力が描かれたラッピング車両「池袋・川越アートトレイン」も登場する。この「川越特急」は、運賃のみでの乗車が可能。土休日には下り2本、上り2本、平日は下り2本、上り3本が池袋駅〜川越駅間を最短26分で走り、小江戸・川越の魅力をPRする。

 

川越へはJR埼京線(川越線)と、西武鉄道の特急「小江戸」が走っている。こうしたライバルと競おうと、東武鉄道も強力な観光列車を投入してきたわけだ。

 

【注目はここ!⑧】北綾瀬駅へ10両編成の直通運転が始まる

東京メトロの路線では千代田線に注目したい。ダイヤ改正後、千代田線の綾瀬駅〜北綾瀬駅間に初めて10両編成の直通電車が走ることになる。

 

北綾瀬駅は、綾瀬車両基地(1969年に創設)周辺に住む人向けに1978(昭和53)年に設けられた駅だ。当初は利用者が見込めなかったことから綾瀬駅〜北綾瀬駅間のみを走る3両編成の電車が用意された。綾瀬駅の北側にある0番線ホームから電車が発車した。北綾瀬駅を利用する人は綾瀬駅での乗換えを余儀なくされるなど不便を強いられてきた。

 

誕生して40年たった北綾瀬駅は近年になり利用者が急増。2017年には1日平均の乗降客が初めて3万人を越えた。そうした乗降客の増加に合わせて本線の電車が北綾瀬駅に乗り入れ可能なように、ホームも10両編成用に延伸工事が行われた。そしてダイヤ改正後は晴れて、10両編成の電車が走り出すことになる。

↑綾瀬駅0番線ホームに停車する05系。元は東西線を走っていた車両で、改造した上で転籍した。同3両編成の05系はダイヤ改正後も10両編成の車両とともに綾瀬駅〜北綾瀬駅間のみの区間運転に使われる

 

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