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2019/6/25 19:30

レクサスで最も新しい「UX」をピックアップ!永福ランプは挑戦的なデザインをどう見る?

ベテラン自動車ライターの永福ランプとフリーエディターの安ドが、深いような浅いようなクルマ談義をするクルマ連載。今回は、レクサスで最も新しく最も小型なSUVのUXを取り上げます。挑戦的デザインは是か否か?

 

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【登場人物】

永福ランプ(清水草一)

日本中の貧乏フェラーリオーナーから絶大な人気を誇る大乗フェラーリ教の開祖。様々な自動車専門誌や一般誌、Webなどで、クルマを一刀両断しまくっています。2018年以降、ペンネームを「MJブロンディ」から「永福ランプ」へ変更。

 

安ド

元ゲットナビ編集部員のフリーエディター。永福ランプを慕い「殿」と呼んでいます。

 

 

【今月のクルマ】レクサス/UX

SPEC【250h“バージョンL”】●全長×全幅×全高:4495×1840×1540㎜●車両重量:1640㎏●パワーユニット:1986㏄直列4気筒エンジン+モーター●エンジン最高出力:146PS(107kW)/6000rpm●エンジン最大トルク:188Nm(19.2㎏f-m)/4400rpm●JC08モード燃費:25.2㎞/ℓ●390万円〜535万円

高級ながらサラッとした感じが女性に人気だが……

安ド「殿! 今回はレクサスで一番小さいクロスオーバーSUV、UXです!」

永福「うむ。ベースはバカ売れ中のトヨタ C―HRだな」

安ド「C-HRはデザインがちょっと子どもっぽいですが、さすがレクサス。UXは落ち着いた感じでイイですね!」

永福「私はC-HRのほうが断然好きだ」

安ド「そうですか!? トレードマークのスピンドルグリルもすっかり見慣れてイイ感じですし、テールランプがリアスポイラーみたいな形状なのも、ユニークでカッコいいと思いますけど」

永福「それこそ少し子どもっぽいんじゃないか。その点C-HRは、ズバリ『攻殻機動隊』の世界。スバラシイ!」

安ド「そうですかねぇ。殿はレクサスがあんまり好きじゃないんですか?」

永福「決して嫌いではないが、購入対象にはならない」

安ド「その理由は?」

永福「まず価格が高い」

安ド「えっ、これまでフェラーリやランボルギーニを買って来られたのにですか!?」

永福「全部中古車だ」

安ド「それはそうですが、コレより高いじゃないですか!」

永福「フェラーリやランボルギーニは、手放すときもほとんど価格が下がらない。しかしレクサスは、ベンツやBMWと同じ実用車。売却額は年月とともにどんどん下がっていく。しかもレクサスは、ベンツやBMWよりむしろ新車価格が高いのだ」

安ド「そうでしたっけ!?」

永福「値引きを含めればな。ならばわざわざレクサスを買うなどありえない」

安ド「そう言われると……」

永福「レクサスは確かに高級だが、趣味性はない。それがカーマニアにとっては致命的だ」

安ド「そうは言っても、このUXは、今までのレクサス車と比べて、デザイン面でもずいぶん挑戦してるじゃないですか!」

永福「一般の方にはいいと思うぞ。レクサスブランドは若い女性にも人気があるしな」

安ド「え、そうなんですか?」

永福「ベンツやBMWより好感度が高いというデータもある」

安ド「なぜでしょう?」

永福「輸入車より威張った感じがなく、高級なのにサラッとしているからだそうだ」

安ド「言われてみれば……」

永福「それがまさに趣味性の薄さを表している。それに、若い女性に多少ウケたところで、こちとら還暦間近のオッサン。まったく関係ない。そんなことより趣味性が100倍大事なのだ!」

安ド「僕はまだ女性にモテたいです!」

永福「そうか」

安ド「レクサスを買うべきでしょうか?」

永福「そんな金あるのか?」

安ド「ありませんね(笑)」

 

【注目パーツ01/エンジン】よりパワフルな2ℓ仕様

設定されるパワーユニットは、新開発の2ℓ直列4気筒エンジンと、それにモーターを組み合わせたハイブリッドシステム(写真)の2種類。プリウスやC-HRの1.8ℓハイブリッドと比べて、すこしパワフルになっています。

 

【注目パーツ02/運転席まわり】ドライバー中心に操作部を配置

まるで飛行機のコックピットのように、運転席まわりの各面や操作部が、ドライバーを取り囲むように配置されています。一見すると窮屈なイメージを持つかもしれませんが、ウエストラインは低めで視界はそれほど悪くありません。

 

【注目パーツ03/オーバーフェンダー】厚くてアグレッシブな形

↑フロント
↑リア

レクサスの他のSUVと比べると、樹脂製のオーバーフェンダーがブ厚くなっていて、SUVらしさを強調しています。また樹脂部分の外側も張り出していて、そのうえ後方へ向かうラインを描いており、アグレッシブさが強調されています。

 

【注目パーツ04/ラゲッジルーム】見た目からは想像のつかない狭さ

ベースとなったC-HRより全幅が45㎜も大きくなっているのに、フロア(床)面が高いこともあり、荷室容量は220ℓしかありません(C-HRは318ℓ)。もちろん後席を畳めば、荷質をより広く使うことは可能ですけど。

 

【注目パーツ05/オーディオスイッチ】ヒジをついたまま操作が可能

オーディオの操作部がアームレストの先端から顔を出していて、手を置いたまま操作できます。もちろんステアリングスイッチでも操作可能ですが、“左手はアームレスト派”には、嬉しい装備かもしれません。

 

【注目パーツ06/フロントシート】細部のあしらいにも高級感

高級車らしいしっかりした作りの電動シートですが、表面をよく見てみると、「刺し子」と呼ばれる伝統の刺繍技法の模様が加工されています。こういった細かな部分でも日本の高級車であることを強くアピールしています。

 

【注目パーツ07/ヘッドライト】一体何をニラむのか

ランプケース内部にLED式のヘッドランプを小さいながらも3つ詰め込んだことで、ニラミをきかせた表情になっています。また、その上部にはまるで眉毛のようにクリアランスランプが配置されており、眼力をさらに強大なものにしています。

 

【注目パーツ08/インパネオーナメント】細やかな表現こそ和の美意識

ダッシュボードの表面素材には、和紙の質感が取り入れられています。写真ではわかりづらいですが、こういった気づくかどうかわからないような細かな部分に取り入れるのが、まさに和の美意識なのかもしれません。

 

【注目パーツ09/スピンドルグリル】「顔デカ」もレクサスらしさ

レクサス特有の“糸巻き”形状のグリルが採用されています。フロントの面積に対して非常に大きな割合を占めており、重厚感をアピールしていますが、少々「顔デカ」に見えます。ただ、これがレクサスらしさともいえましょう。

 

【これぞ感動の細部だ/リアコンビネーションランプ】スポイラーのような上に切り立った形状

リアのランプは左右が横一線につながっていて、両端が上部に切り立った形状をしています。まるで風の抵抗を整えるリアスポイラー風のスポーティなイメージで、今までありそうでなかった、UXで最もオリジナリティを感じられる部分です。C-HRもシャープで独特なデザインをしていますが、このリアランプ形状だけはC-HRより頑張っています。

 

【フォトギャラリー】※GetNavi Web本サイトで見られます。

 

撮影/我妻慶一