ハイテク感にも溢れたインテリアは環境に優しい素材を駆使
先代のデザイン要素を正常進化させたエクステリアに対し、インテリアはハイテク感溢れる仕立てに一新されました。兄貴分のヴェラールにも通じる基本造形のインパネは、10インチの高解像度タッチスクリーンを採用。ハプティック・フィードバックを組み合わせることでスイッチやダイヤルの類が最小限に抑えられ、室内の眺めはさながら未来志向のコンセプトカーのよう。英国ブランドのクルマ、というと室内は「木と革」のイメージが根強く残っていますが、新型イヴォークのそれは英国デザインの最先端を感じさせる出来栄え。
その一方、細部の作り込みはレンジローバーを名乗るに相応しい水準なので高級感も期待値通りです。また、使用素材には環境に優しいものを積極採用していることも特徴のひとつ。優れた耐久性を誇るクヴァドラ社製ウールブレンド・テキスタイルやリサイクルプラスチックと再生ポリエステルを活用したディナミカスエードクロス、ユーカリ由来の天然繊維を活用したユーカリプタスメランジ・テキスタイルなどが採用されています。
新世代骨格の採用で、室内空間を筆頭とするユーティリティも向上しました。ホイールベースが20mm伸びたことで、特に後席は足元スペースが拡大。先代の後席は若干タイトな印象もありましたが、新型ではコンパクトSUVとして満足できる広さが確保されました。また、荷室容量もVDA測定値で472~1156L。コンパクトなボディサイズを考慮すれば、十分といえる空間を実現しています。