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2019/9/8 18:00

【2019秋保存版】見る&撮るなら今のうち!残り少ない国鉄形車両 その3〈機関車編〉

JR各社に残る国鉄形機関車を全チェック! 〜〜EF64形からDE15形まで〜〜

 

国鉄(日本国有鉄道)が分割民営化されてすでに32年。国鉄時代に開発、製造された車両はJR各社に引き継がれ、長年にわたって走り続けてきた。そうした「国鉄形車両」も、製造されてすでに30年以上の時が経っている。

 

ここにきて国鉄形の置き換えが目立つようになってきた。そこで残り少なくなりつつある国鉄形の電気機関車とディーゼル機関車の動向を見ていくことにしよう。ちなみに今回は、蒸気機関車は除外した。

 

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【はじめに】わずかに残る基本番台の車両に注目が集まる

今も現役で走る国鉄形機関車の中で最も多く造られた車両は、ディーゼル機関車のDE10形だった。1966年の製造開始から12年にわたり、708両という大量の車両が造られた。

 

長い期間、大量に造られた車両は、製造していく過程で、改造が施されていく。その違いは番台により区分され、初期に生まれた基本番台から500番台、1000番台と数字が徐々に上がっていく。ちなみにDE10形の場合には基本番台から始まり、最終3500番台まで造られた。

 

こうして長年にわたり造られた機関車は、当然のことながら初期に造られた基本番台は、車歴が長い。その疲弊の度合いも高まる。

 

↑伯備線を走り続けたEF64形式直流電気機関車の基本番台。JR貨物の基本番台は2014年度をもって消滅した。残るEF64の基本番台はJR東日本の1両のみとなっている

 

国鉄形機関車の中には、すでに基本番台の車両が消滅、もしくは残っていてもごくわずかという機関車が多くなっている。基本番台は、それこそ国鉄時代を象徴した車両でもあり、鉄道ファンの注目度も高くなっている。

 

EF66形式直流電気機関車のように、今や走っている基本番台の車両はわずか1両のみという消滅の危機に直面している例もある。ここからは残る国鉄形機関車の1形式ずつ、その現状を見ていこう。

 

 

【国鉄形①EF64形式】中央西線と関東近郊で渋い働きを見せる

製造年 1964年〜1982年(現存車両数43両)
現存車両の内訳 JR貨物35両(愛知機関区に配置)、JR東日本8両

 

まずはEF64形式から。ちなみにJR貨物では車両形式を表す数字の後ろに「形式」を付けることをルールとしている。ここではJR貨物の車両のみは「形式」を付けて呼んでいきたい。

 

EF64形式は勾配がある路線用に1964年に開発・製造が進められた直流電気機関車。後期の1000番台のラストナンバー1053号機は、1982年10月に製造されたが、これが国鉄最後の新製機関車となった。合計で132両が製造され、貨物列車以外にも、定期旅客列車の牽引にも使われた(現在もJR東日本ではカシオペアなどの観光列車の牽引に使われる)。

↑JR貨物に残るEF64形式はすべてが1000番台。一部の車両は首都圏まで入り、成田線などを走る。ここ数年、EF64形式はこれまでのJR更新色ではなく、青15号とクリーム1号の国鉄原色とよばれる塗装に戻されている

 

JR貨物のEF64形式は、すでに基本番台の全車が引退となっている。残るのは1000番台のみで全車両が、愛知機関区に配置されている。徐々に車両数が減っているものの、今もJR貨物では中央西線を走る貨物列車のすべてと、東海地区の貨物輸送、中国山地を越える伯備線の輸送、さらに首都圏まで走り、成田線の貨物列車の輸送を担っている。

 

貨物の輸送量が少なめで、また勾配が適度にある路線にとってEF64形式は今も欠かせない電気機関車となっている。ちなみに今後、塗り直しが必要となる車両はすべて国鉄原色と呼ばれるカラーとなる。塗り直しをされるぐらいなのだから、この先、しばらくの間は、活躍する姿が楽しめそうだ。

 

ちなみに、旅客会社の中ではJR東日本にもEF64が残されている。こちらは基本番台も残されていて興味深い。同機関車の情報に関しては後ほど触れたい。

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