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2020/10/13 22:15

7世代目のBMW「5シリーズ」発売。 新たなプレミアムスポーツのベンチマーク

BMW7世代目5シリーズが9月28日に発表。時代やビジネスシーン、そしてリーダー自身も変化が求められている未曾有のコロナ禍の中、「変わる準備は出来ていますか?」という投げかけと共に、披露されました。

 

次世代リーダーにこそ相応しい

ニュー5シリーズは、セダンおよびツーリングモデルが発売。ガソリン車とディーゼル車があり、気になる価格は678万円〜1319万円(税込)。PHEV車は4モデルあり、一番リーズナブルな「530e Luxury Edition Joy+」で815万円(税込)となります。

 

ボディサイズは全長4975mm、全幅1870mm、全高1485mmで、2975mmのロングホイールベースにより余裕のある後席室内空間を実現。一方で、ロングホイールベース化は狭い道などでの取り回しに影響が出ます。これに対し新型モデルでは、「インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング」を標準装備。後輪も向きを変える4輪操舵システムによって、取り回しの不安を払拭しています。

↑ニュー5シリーズのコンセプトを語るクリスチャン・ヴィードマン社長。幅と高さを増した大型のキドニーグリルに対して、2つのU字型(オプション装備の場合はL字型)のデイランニングライトを内蔵する細身に仕立てられたヘッドライトが特徴

責任者が語るデザイン

今回の5シリーズではフロントとリアのデザインを一新し、より贅沢なインテリアと最新のコネクティビティを備えています。一言で言えば存在感が増し、表情豊かになり、以前にも増して現代的にデザインがアップデートされたといったところでしょうか。

↑ツーリングモデルとM Sportセダンの間に立つのがデザイン責任者のドマゴイ・ジュケッチ氏

 

新しいキドニーグリルは、よりシャープな輪郭によってさらに幅が広がり、一層際立つ形に。そして、今回のフェイスリフトのハイライトはBMWレーザーライト ヘッドライト。L字型に鋭く前方を見据え、モダンな顔つきを作っているのです。もちろん、見た目だけではなく、その照射能力は従来のLEDヘッドライトの約2倍に相当する最長650m(ハイビーム時)にも及びます。

↑PHEVモデル530e M Sportパッケージ。最高出力はガソリンエンジンとモーターを合計すると294PSを発揮します

 

↑新デザインのBMW Individual 20インチホイールはダイナミックでアグレッシブさを感じさせます

 

また、大胆でモダンに組み合わされたリアコンビネーションランプも目を引くポイントです。一見クラシックなL字型のテールランプですが、大胆でモダンに組み合わされ、立体的にボディから現れています。ブラックの部分は強いコントラストを生み、リアシェイプを引き締めています。

↑「立体的にボディから現れる」と表現されたリアコンビネーションランプ

 

PHEVの530eをセダンに設定

プラグインハイブリッドシステムを採用した530eは、エンジンとモーター間がダイレクトに結ばれ、BMWの高い制御技術でお互いのパワーを無駄にすることなく、滑らかで効率の良い走りを実現させました。さらに特徴的なのが530eのバッテリー搭載位置。

 

約100kgの重量物であるバッテリーを極力車体の中央に収めるため、従来ガソリンタンクのあった後席下のスペースにバッテリーをレイアウトし、ガソリンタンクをトランク下に移設しました。これによって重量バランスの最適化が図られ、重心を下げ、重厚でスポーティーな走りを実現したのです。

↑充電用コネクターは左フロントフェンダー後ろのリッド内にあります

 

エンジンはエンジンルームの一番奥、車体の中心近くに収められています。これによりノーズ先端を軽くし、俊敏な動きを実現。さらに、車体の重心をドライバー席と近くすることで車との一体感を感じ、ドライビングの際に車が自分の手足のように動く感覚を味わえるようにレイアウトされています。セダンとは思えないスポーティーな走りが楽しめます。

 

ドライビングアシストシステムの標準装備

安全装備も見ていきましょう。3眼カメラと高性能レーダーを用いた運転支援技術「BMWドライビング アシストプロフェッショナル」を標準装備。20m、120m、300mの地点を3つの距離認識カメラで同時にとらえ、毎秒約2兆5000億回の解析能力を誇る最先端のプロセッサが高い危険予知性能と正確なレーンキープ性能を発揮します。これにより、高速走行時でもドライバーはハンドルに手を添えているだけでよく、ドライブ時の疲労を大幅に軽減させます。

 

さらに、渋滞時にはハンドルから手を離すことが可能なハンズオフ機能を備えています。これでBMWの3シリーズ以上の量販モデルすべてに標準装備が実現されました。高い安全技術を標準装備化することでより高次な運転支援技術の普及へとつなげていく。BMWは日本市場において、運転支援技術のリーダーであることを自負しているというメッセージを発信しています。

↑三眼カメラとレーダーにより異なる距離を同時に検知し危険予測します

 

ガジェットとの連携で面白いのが、AppleとBMWで共同開発されたiPhoneをクルマのデジタルキーとする技術。これによりiPhoneを持ってドアノブにかざせばドアが開き、スマートに乗り込むことができます。そして、そのiPhoneをセンターコンソールに置くことでキーとして認識。エンジンスタートが可能となります。普段通りにiPhoneを持っていれば、キーを探すことなくクルマに乗り込み発進が可能となるのです。日常生活からドライビングにスマートな移行ができるのです。

↑いつものiPhoneをデジタルキーとして使用することが可能

 

快適性と実用性も十分

5シリーズはエアベンチレーションやマッサージシートを選択可能。また、ツーリングモデルはラゲッジ・コンパートメント・パッケージの初採用により、ラゲッジルームの容量を通常の570Lから、リアシートを完全に倒すことなく最大10L広げられます。リアシートを完全に倒せば、ラゲッジルーム容量は1700Lに拡大されます。

↑ステッチを施し上質な質感を感じられる、エクスクルーシブ・ナッパ・レザー・シート

 

↑エクスクルーシブ・ナッパ・レザー・シートは、巧みの技による手の込んだ衣装となっています

サステナビリティなモビリティを実現する

BMWは2020年からは、世界中の生産拠点に供給される電力の100%がグリーン電力となります。さらに、自動車メーカーとして唯一、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスに選定。このため、2020年5月に「Edition Joy+」と呼ばれる新たなグレードをラインナップ設定し、環境に優しく、魅力的な価格のモデルの提供をスタートしています。

これらの点を踏まえると、環境への配慮とスポーティーな走りの高次元バランスこそBMWニュー5シリーズの大きな特徴といえます。まさしく5シリーズは、次世代のリーダーに向けて発信されたものといえるでしょう。

 

 

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