タッチスクリーンで、7つのライドモードを選べる
ライブワイヤーは完全電動であるがゆえ、ハンドル中央に装備されたタッチスクリーンによって、個体の全てを把握、操作できるのも特徴です。スピードメーター、バッテリー残量がわかるほか、本モデル特有のライドモードを選ぶことができます。
ライドモードには、4つのプログラムモード、3つのカスタムモードがあり、それぞれの特徴は下記になります。
1.スポーツモード
ライブワイヤーの潜在的な性能を、ダイレクトかつ正確に引き出し、 フルパワーと最速のスロットルレスポンスを可能にするモード
2.ロードモード
日常的に使用するための技術をブレンドし、ライダーにとってバランスのとれたパフォーマンスを発揮するモード
3.レインモード
抑制された加速と限定された再生を実現。より高いレベルの電子制御介入を強調するモード
4.レンジモード
スロットル入力に対してスムーズかつ的確なレスポンスを実現するためのセッティングをブレンド。高いレベルでのバッテリー回生を行い、走行距離を最大限に引き出すことができるモード
5.カスタムモード(3種類)
ライブワイヤーをオフにした状態で、タッチスクリー ンにA、B、C と表示されるカスタムモードを最大3つ作成することが可能。パワー、回生、スロットルレスポンス、トラクションコントロールのレベルを特定の範囲内で組み合わせて選択することができます
このように自分のライディングスタイルに合わせて、最も相応しいモードに設定すれば、より快適な運転を楽しめるのもライブワイヤーの特徴でもあります。
バイク本来の機構も、細部にまでこだわりが!
ここまで主にライブワイヤーの電動システムの特徴を紹介しましたが、では肝心のバイク本来が持つ機構はどうなっているのでしょうか。まず、フレームには鋳造アルミが採用されており、バイク全体の軽量化に寄与しながら、もちろん強度を高めています。
そして、乗り味と確実な制御機能を実現させるためフロントに、SHOWAによるSFF-BP(フルアジャスタブル倒立フロントフォーク)、リアにBFRC-lite(フルアジャスタブルリアショック)が採用されています。さらにフロントブレーキのキャリパーはBremboのMonoblockを採用。300mm径のデュアルローターをしっかりグリップしてくれます。
さらにライブワイヤーのためにミシュランが特別設計したScorcher Sportタイヤが履かれており、コーナリングでのグリップも十分。あらゆるライドでスタビリティーを発揮します。
そして、最後。忘れちゃいけない気になるフロントとリアのルックスです。まず、フロント極めてシンプルなライト周りですが、ウィンカーなどの保安部品の細部がどことなくレーシーな印象を与える一方、ミラーはこれまでのハーレーに多かった段のついたケースのものを採用。このフロントから温故知新を具現化したような印象を受けました。
さらにリアはナンバープレートの両サイドにウィンカーを、フェンダーを支えるフレームにストップランプを配置。極力出っぱらさせないよう、細部まで工夫が施されています。これら無駄な装飾をせず、どことなくあえて無骨さを残している点は、ハーレーダビッドソンの流儀のようにも感じた筆者でした。