街乗りで走行性能を体感
32kgという車体に太めのタイヤで、ちょっと重そうなSUPER73 SG1ですが、走行性能はどうなのか? 実際に街中を中心に走り回ってみました。またがってみると、着座位置は思ったより低く、ハンドルが高めの位置にあるので、バイクでいうとチョッパーというかボバー的なライディングポジションになります。身長175cmの筆者の場合、ペダルを回すときに結構ヒザが曲がる感じ。シートが後ろの方にあるので、ペダルに体重はかけにくい感じでした。
しかし、アシストをONにして走り出すと、ペダルを強く踏まなくてもスイスイ進むので、非常に楽です。アシストモードはecoだとペダルに少し重さを感じますが、tourにすると全く感じなくなり、sportではペダルを回しているだけでグイグイ走って行ってくれます。電動バイクのスロットル代わりにペダルを回しているような感覚ですね。坂道も登ってみましたが、立ち漕ぎの必要もなくスイスイ登れます。
太いタイヤのおかげでコーナーリングの感覚も独特です。自転車というよりバイクに近い感じ。リアタイヤの上にどっかり腰を降ろして、曲がって行く感覚ですが、タイヤが小径(バイクでいうところの16インチ径)なので、結構クイックに向きが変わります。これは楽しい!
乗っていてちょっと気になったのはシート。高さ調整ができないので、身長が低い人だとまたがるのが大変な場合もありそうです。逆に身長が180cm以上あるような人だと、ヒザの曲がりがキツくなりすぎるかも。オプションのシートに交換することもできるようですが、高さはそれほど変わらないとのことです。
街中を走っていて感じたのは、すごく目立つということ。バイクのような見た目と、太いタイヤの走行音で歩いている人がたいてい振り返ります。なかには2度見する人もいたり、子どもには指差されたりするので、目立ちたい人にはたまらないでしょうが、ちょっと気恥ずかしく感じる場面もありそうです。
販売しているのは東京都渋谷区にある「MAD BOLT GARAGE HARAJUKU」。カスタムパーツも充実しているので、自分好みのスタイルに仕上げていく楽しみもありそうです。ただ、人気が高いため、入荷するとすぐに売れてしまって、次回のロットは1月後半になりそうとのこと。ほしいと思った人は早めに予約しておいたほうがいいかもしれません。
MAD BOLT GARAGE HARAJUKU
東京都渋谷区神宮前6-11-1
撮影/松川 忍