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2021/5/24 19:30

電アシならではの弱点を解決。パナ「ビビ・L」に新搭載された「押し歩き」機能とは?

パナソニック サイクルテックは、国内で初めて押し歩き機能搭載の電動アシスト自転車「ビビ・L・押し歩き」を7月6日から発売することを、5月21日に発表しました。

↑「ビビ・L・押し歩き」12万9000円(税込)。全長1865×全幅580mm、質量24kg、カラーはチョコブラウン

 

電アシならではの悩みを解消してくれる! 便利な押し歩き機能

電動アシスト自転車の市場は年々拡大し、普段の買い物や子どもの送り迎えなど、様々な用途で使用されています。また近年は、高齢者の運転免許自主返納後の移動手段としても選ばれていますね。

 

今回パナソニック サイクルテックは、電動アシスト自転車の押し歩きをアシストする機能を、買い物に便利なショッピングシリーズ「ビビ」の中で、高齢者の使用率が高い軽量モデル「ビビ・L」に搭載しました。走行距離はパワーモード約46km、オートモード約54km、ロングモード約78kmとなります。

↑パナソニック サイクルテックから登場している電動アシスト自転車の分布図。ショッピングモデル「ビビ」は買い物に快適な大型バスケットや、スタンドを立てると同時にハンドルも固定される“スタピタ2”などの機能を搭載したシリーズとなります

 

一般的に電動アシスト自転車はモーターのアシストにより快適に移動ができる反面、その質量により、自転車の押し歩き時に負荷がかかるという課題があります。パナソニック サイクルテックでは4つのセンサー(サドル傾斜センサー、モーター内蔵センサー、トルクセンサー、スピードセンサー)による制御で解決。この機能により歩道橋や駐輪場のスロープ、坂道などで押し歩き時のアシストが可能になるとのこと。

↑押して歩く際にかかる負荷を軽減することで、電動アシスト自転車の利便性向上を図っています

 

スピードセンサーとモーター内蔵センサーにより、モーターを制御し、歩く速さ(時速6km以下)が変わっても人の歩みに合わせてアシストします。上り坂や荷物を運ぶときなどは、押し歩く状況によりアシスト力が変わります。モーター内蔵センサーにより、押し歩く負荷に応じたアシスト力を出力します。

↑「押し歩き専用手元スイッチ」。 押し歩きボタンの高さ(出っ張り)は、他のボタンより0.2mm高い、0.7mmにすることで操作しやすくしています

 

トルクセンサーで、ペダルの負荷を検知して、ペダルに足が乗っていれば押し歩き機能は作動しません。押し歩きアシストを安全に制御します。

↑本製品は、サドルの状態を検知するサドル傾斜センサーを内蔵し、サドルが傾斜状態の時のみ、押し歩き機能が作動する設計。押し歩き時は乗車できない機構にすることで不安全な使用を防止します

 

今後は、子乗せモデルや業務用電動アシスト自転車に押し歩き機能を搭載予定とのこと。坂道、歩道橋や駐輪場のスロープ、荷物がたくさんある時には自転車を押して歩きますが、かなりの体力を消耗します。なので、この機能はユーザーにとっては大変うれしいことです。ビビ・L・押し歩きは、日々の買い物シーン、行動範囲を変える電動アシスト自転車として、活躍してくれそうです。

 

 

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